よく覚えてないのだけど、ある事故で命の危険があった。
今は、回復にむかい、緊急で対応頂いた医師や看護師さんに深く感謝している。
仕事に上下はないけれど、社会の人々のためになる仕事として、本当に尊いと思った。
3週間以上、渓流釣りにいけてない。
病床。インターネットの釣り記事やYouTubeをみていて、あるロッドメーカーの紹介が目に入った。
長野県伊那市のロッドメーカー「TENRYU」。
初心者に身分不相応かもしれない。
釣り道具の販売シーズンも後半戦に入るこのごろ、残数少ない在庫から、一本買わせて頂いた。
カーボンのロッドだが、本当はグラスの柔らかい感じが好きなので、ULを選んだ。
TENRYU Rayz Integral “RZI484B-UL” (Twitchin')
全長142cm、仕舞寸法39cmのパッカブル。
サファイアのように碧く光って美しい。
長野県の小渓流で釣りを始めたこともあり、親しみを感じてウェブサイトを読んだ。
きっと長野県の渓流でテストを繰り返しているのだと思う。
そして、西陣織の技術でカーボン繊維をつくり、ロッドに実装した発想と努力。
この技術で作られた繊維が、工業的に、どれだけの量を使用されるかはともかく。
世界に誇る西陣織が、着物など以外の製品に応用され、伝統技術の伝承にも役立つはずだ。
釣りの社会的役割は、環境保全など、少なくないと思うが、カーボン繊維を通じて伝統技術継承に役立っているとは思わなかった。
自分は、炭素繊維も技術や製品として扱う化学会社に勤めていた・・・ということもある。
早く、長野県のこんな素晴らしい思いをもつ会社が作った、美しいロッドを使ってみたい。
自分自身、思いがけず、命のもろさが身にしみて、人への感謝、自然環境への思いが、強くなっているのを感じる。
早く体を完治させ、長野県産まれのこの竿をザックに入れて、長野の小渓流に入るのが待ち遠しい。