そう、それは、1通の手紙から始まったのです。

$”笑顔があれば”どんなに辛くたって大丈夫なのだ!



「どうしても今日渡したかったんです。

明日が最後なんで。

なんとか姫が読んでくれたら・・・」






そう言って担任の先生が持ってきてくれたのは

あるクラスメイトからの手紙。





”なんで学校にこれなくなったのか分からないけど、

何か悩みがあるなら聞くよ。

私は絶対裏切らないから大丈夫!信じて!

このクラスは楽しかったけど、

やっぱり姫がいて、全員がそろわないとさみしいよ。

明日、頑張ってきて!

一緒にいる人がいないなら、私と一緒にいよう!”





明日は中学校の終業式。

先生も手紙をざっと読み、

姫に読んでもらいたい!

そう思ってあわてて持ってきたのです。






「姫、お友達が手紙書いてくれたよ。

姫のこと、心配してくれてる。

行けなくなったことも、なぜか分からないみたい。

みんながすべてを知ってるわけじゃないよ。」


「そんなんいらん!

あいつらはみんな一緒や!

みんなあのことを知ってるんや!

こんなことされたって迷惑なだけや!」






あのこと・・・

それは学校に行けなくなったきっかけのこと。

姫が、みんなから無視されたり、いやがらせされたり・・・

でもね、みんながそのきっかけになったことを知ってるわけじゃない。

いやがらせしてきた子が嫌なのは分かる。

でもね、学校にいるすべての人をひとくくりにしちゃダメだよ。

みんな一緒じゃない。

ひとりひとり、考え方も、感じ方も違うんだから。

”あいつら”なんて・・・

そんなひどい言い方しないで。







そう、姫は心に壁を作っているのです。

学校で起こった辛いこと。

それは小学校の時から続いていたこと。

そのつらい記憶を封じ込めるために、

すべてを憎むという形ではねのけているのです。

心を固く閉ざして・・・






「姫、お母さんは姫が優しい子だって知ってる。

思いやりがあって、世話好きで。

お母さんたちの前では、今もそんな姫のままやん。

そんな姫に戻って欲しい。

そのためにはな、姫が自分で自分の壁を壊さないといけない。

自分で乗り越えないといけないんやで。」






かたくなな姫の心。

姫自身が乗り越えられたら。

きっと、今より強くて優しい姫になれるよ。

姫・・・頑張ろうよ。

自分から逃げちゃ駄目だよ。







姫の心にどこまで届いたかな。

みんなの気持ち。

先生の気持ち。

いつか、分かってくれるかな。





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