M氏は高級住宅地に大きな家を建てて住んでいた。彼の紹介で近くに庭付き一戸建て平屋の貸家があった。彼の家が近いのと庭付き、平屋建て、が気に入った。庭は草ぼうぼうだったが開墾すれば家庭菜園になる。早速、契約してM氏が見つけてくれた、フィリピン人3人とトラックで引っ越しする事になった。その時、嫁はアンヘレスにアルバイトで毎日、行っていたので嫁のいない時に5往復して全部運んでしまった。帰宅した嫁がもぬけの殻になった家を見て、M氏に連絡したがM氏は「知らない。」と言ってくれた。そこで又、新しい娘を探しが始まった。庭の草を毎日、少しづつ採りながら家庭菜園作りに精を出し、きれいな菜園になった。日本産の茄子等を栽培したが茄子は良く出来たがトマト、トウモロコシは駄目だった。M氏から貰ったバナナの苗を植えたら1年で一房に100本の実を付けた。「M氏が盗られるよ。」と言ったが完熟迄、待って観察したら上から熟すのではなく、ランダムに熟した。それの甘い事と言ったら始めて食べる美味しいバナナだった。当然、日持ちしないので近所にお裾分けした。そして新しい娘との生活が始まる。続く。