こんにちは。
9月26日から30日まで、沖縄県の八重山列島に鳥さんを撮りに行ってきました(^^)/
石垣島が中心ですがあまりに写真点数が多く(なんと1万枚over)、時系列を無視して与那国島から紹介していくことにします。
与那国島は石垣島とは127kmほど離れていますが、石垣空港からは毎日3、4便の飛行機が出ていて、30分ほどで着くことができます(運賃は往復で3万円程度)。
飛行機は、デハビラントDHC-8という50人乗りのプロペラ機でした。飛んでるときは、かなりうるさいです(^^ゞ
石垣空港を始発10時05分発の便に乗り、約1時間後にはレンタカーで島内を走り始めていました。
さて肝心の鳥さんですが、与那国島は周囲に陸地がないので渡り鳥の中継地になっていて、渡りの季節にはチョウセンウグイスやチフチャフ、バンケンなど、思わぬ珍鳥に出会えることがあるそうです。
留鳥として期待できるのは、チュウダイズアカアオバト、キンバト、ベニバト、オオクイナなどですが、自分が注目したのはヒヨドリの亜種タイワンヒヨドリです。
リュウキュウヒヨドリやイシガキヒヨドリよりもさらに色が黒く、ネット情報によると島内にはたくさんいて、これなら自分にも撮ることができそうです(^^)/
ネットで検索した画像は電線に止まったものが多かったので、電線を見上げながら、時速30kmほどで島を反時計回りにレンタカーを走らせていきました。
すぐに電線止まりのタイワンヒヨドリは見つかりました(^^)/
やりました!
タイワンヒヨドリ、初見初撮りです!
と喜びたいところですが、いくらなんでもこの写真では…(^^ゞ
電線に次々とタイワンヒヨドリは見つかるのですが、なかなかまともな写真は撮れません。
50mほど先の電線に新たな個体を発見し、近づいてみると、
アカハラダカでした(^^ゞ
アカハラダカは朝鮮半島などで繁殖し、東南アジアで越冬するハイタカの仲間です。秋の渡りでは、九州各地、奄美諸島、八重山諸島を経由していくようです。
体長は30cmほどですが尾の長いシルエットなので、ヒヨドリ(体長27cm)と間違えやすいんです。
アカハラダカも初見初撮りになるのですが、実はこの前日に石垣島で遭遇していたので、このときは「なんだアカハラダカか~」という罰当たりな感想でした(^^ゞ
尾の長いシルエットといえば、
アカモズの亜種であるシマアカモズです。
こちらは越冬のためにユーラシア大陸から渡って来たと思われます。すでにかなりの数が渡来してきているようで、このあとも島のあちこちで見かけました(こちらもすでに石垣島でたくさん見てました)。
電線を見上げながらゆっくり走って来て、島の西にある西崎(いりざき)に着いてしまいました。
ここにはあの有名な、最西端之碑があるのです。
ここが日本の西の果てなんですね。
感慨にひたっていると、先着の方から「写真を撮ってください」と頼まれました。
こころよく引き受けると、「撮りましょう」と言われたので撮っていただきました。
このときはものすごい強風で、自慢のロマンスグレーヘアがベートーベン状態です(^^ゞ
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西崎をあとにし、タイワンヒヨドリを求めてレンタカーを走らせます。
島には東西南北にそれぞれ牧場があるのですが、南牧場にさしかかったとき、
お馬さんの集団に行く手をはばまれました(;O;)
牧場には柵などなく、お馬さんは自由に道路を横切れる構造になっているようです。
うかつに近づくと蹴られることもあると聞いていたので数分のあいだ呆然としていると、後ろから島民の方のクルマがやってきて、ついてこいのジェスチャーです。
お陰でなんとか脱出できました(^^)/
この辺りには民家がないので電線もなく、鳥さんの姿もありません。
あっという間に南側の集落である比川地区に着いてしまいました。
ここにはあの有名なDr.コトー診療所があるのです。
たいていの物見遊山客は寄っていくようですね。
せっかくなので自分も寄ってみました(^^ゞ
内部も撮影時のまま保存されていました。
無人でしたが、入館料300円を入れる箱が置いてありました。
もちろんちゃんと入れてきましたよ。
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さて、タイワンヒヨドリです。
比川集落を離れると、道は海岸線から山道に変わっていきます。
こんな感じの狭い道ですが、スピードを出して走る人はいないので大丈夫なんでしょう、たぶん。
展望台があるという標識を見つけたので行ってみると、
こんなところでした。
展望台はあってもなぜか駐車スペースはありません(^^ゞ
駐車禁止じゃないのか心配になりましたが、道路の端に寄せてクルマを停めておきました。
展望できたのはこんな景色でした。
雲が出てきていて、絶景とはいえませんね。
ですが、この展望台はスゴイところでした。
草の上をツメナガセキレイが採餌のために歩いていて、マミジロツメナガセキレイでもいないかな~と探していると、
すぐ脇の低木でエゾビタキがフライングキャッチしていました。
しかも少なくとも2羽いました。
そして、近くに木にも何かいると思ってカメラを向けると、
この個体がいました。
頭央線はありません。鳴き声は聞いていません。
見た瞬間に「これってメボソムシクイ上種ってやつか?」と思いました。
メボソムシクイ上種とは、メボソムシクイ、コムシクイ、オオムシクイの鳴き声でしか判別できないよく似た3種を相称して呼ぶときの便宜的な名称です。
帰ってからあれこれ調べ、ネットで質問もしてみましたが、やはりメボソムシクイ上種とするしかなさそうです。
同定できないメボソムシクイ上種やチュウジシギ、ハリオシギなどのジシギ類は避けて通ろうと思っていたのに、ここで遭遇してしまいました(^^ゞ
その後、いろいろと調べ、八重山諸島を渡りで通過していくのはオオムシクイまたはコムシクイが多いらしいことから、自分はこれはオオムシクイではないかと思っていますが、鳴き声を聞いていないとどうにもならないようです(-_-)
これは初見初撮りとして、いいのでしょうか?
…
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…
謎のムシクイが消えた辺りを未練がましく眺め、フライングキャッチするエゾビタキを目で追いながら、マミジロツメナガセキレイでもいないか探していると、今度はこの個体がいました。
こ、これは!
キンバトではないですか!
石垣島でも宮古島でも、会いたいと思っていながら一度も遭遇できなかったキンバトが、なんの前触れもなく5mほど離れた地面を歩いています(^^)/
思っていたよりもずっと小さかったですが、こちらに気づくとキンバトは一目散に藪の中に消えていきました。
しばらく謎のムシクイやキンバトを待ってみましたが再登場はなく、後ろ髪を引かれる思いでこの場を離れました。
時刻は午後1時半近くです。
とりあえずどこかで昼食をと思いレンタカーで比川集落に向かいました。
長くなるので次回に続きます(^^ゞ
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m