Samuraiシリーズ最新作 Type5 南雲モデル Type1~4との比較

 

10/21日に発売され即完売した人気の高い国産ダーツ、TIGAのSamuraiシリーズの最新作Tyep5(南雲モデル)の紹介と、他のSamuraiシリーズ4種Tyep1~4を、バレル実測や重心位置、刻みの違いなどを検証しながら比較したいと思います。

 

■Samurai Type 5 Nagumoモデル■

Samura5

Type5:10/21日にnet先行発売され、即完売したSamuraiシリーズ最新作、開発協力にダーツライブランキング上位者、南雲氏を迎えた、Samuraiシリーズ初のプレヤーモデルで、コントロール性、飛びの良さは絶品です。

 

Type5のバレルデザインはSamuraiシリーズ独特の個性を強調した斬新なデザインになっていますが、バレル自体はType3のバレルシェイプに丸みを持たせた様なトルビードと言うよりもどちらかと言えば細長いスタンダードバレルと表現した方が合っているバレルで、癖の無い投げ手を選ばないバレルだと思いました。

 

重心位置に関しては、Type5は他のSamuraiシリーズとは違い、ティップ側のネジ部の深さをシャフト側より深くする事により、ニュウトラルな若干の前重心バレルになる様に設計されている様です。

 

「刻み」に関してはバレルセンターから後方にかけてType3より若干広い間隔でを「リング状の刻み」を配し、バレルセンターに2本の幅広い「U型のリング状の刻み」があり、その前方には(Type2、3の前方に縦のラインが刻まれた位置)先の方が細くなる「逆涙型の縦のライン」が刻まれており、さらに前方のSamuraiシリーズ共通のティップ周りの丸型の刻みは浅い「点の様な刻み」になっています。

 

実際に指がかかる後方の「リング状の刻み」のグリップは、シャークカットモデルのType1や2ほど強くはないですが、と言って弱い訳でもなく、しっかりと指に食いつく嫌味の無い程よいグリップを生み、指離れの良い扱い易い刻みの様に感じました。

 

個人的な感想になりますが、オイラはまだType5をあまり投げ込んではいないのですが、バレル自体にさほど慣れていなくても思いのほか狙った所に集まるコントロールしやすい万人向けのバレルだなと感じました。

 

Type5は今まで「Samuraiシリーズはチョット癖がありすぎて」と敬遠されていた人にも是非投げて頂きたい、斬新なバレルデザインのわりに非常に扱い易いバレルに仕上がっています。

 

(尚、上記のType5のコメントを書くのにあたって「投げ手を選ばない」、「万人向け」、「扱い易い」等の表現を使いましたが、個人的感覚の表現で、単にオイラに合っていて扱い易いバレルという話で、「合う・合わない」などは人それぞれなので参考程度に考えて、コメントを鵜呑みにはしないでください。・・・また無責任な!)

 

■Samurai Type 1■

Samura1

Type1:前重心のトルビードバレルに細かいシャークカットが全面に配されており、どの様なグリップ位置にも対応し指にフィットするバレルです。

 

Type1はSamuraiシリーズのなかでグリップ(指のかかり)は一番強いのですが、Type1で使われている細かいシャークカットはその形状上エッジ欠けがしやすいカットになり、コストパフォーマンスは決して良いモデルとは言えません。

(・・・ま、Type1に限らず国産バレルは価格が高いので、コストパフォーマンス的にはどのバレルも良いとは言えませんが)

 

しかし耐久性は落ちますが、シャーク(逆エッジ)を細かくすることによりグリップ力を高めたトルビードバレルは、スイングしたパワーを最大限にダーツに伝え事が出来、同様にバレル全面にシャークカットを施した、MJのRadical Edge01やAlan GlazierのShark Gripなどと比較をしても、刻みの指への食いつきが絶品のバレルになります。

 

しかしケチなオイラはエッジ欠けするのがイヤでType1をあまり使っていません。

  

■Samurai Type 2■

Samura2

Type2:滑らかなシャークカットとフロントの縦ラインによって添えた指に引っかかることなくまっすぐ押し出せるように設計されており直進性が優れたデザインです。

 

Type2のシャークカットは、前回のUPで紹介したXXXのBULLETと同様にエッジの部分をバレルシェイプに沿って1mmほど大きく残した耐久性のあるシャークカットで、バレルの2/3にわたり大きい7つのシャークカットが等間隔に刻まれていて、強いグリップを得られる刻みになります。

 

Type2はSamuraiシリーズ中一番の重心位置が前方のバレルで、バレルシェイプもシリーズ中一番絞られたシェイプになり、バレルシェイプによるTバー効果やバレルの重心位置、グリップの強いシャークカットなどの相乗効果で「飛びの良さ」を重視した設計のバレルになっていて、Samuraiシリーズのなかで一番飛びの良い(個人的感覚)バレルになります。

 

■Samurai Type 3■

Samura3

Type3:バレルセンターあたりからバレル後方に向かって徐々に絞られるバレルシェイプとしっかりとしたグリップ感が得られる深めのリング状のカットでTバー効果も得る事が出来、重心位置を若干の前重心に留める事で扱いやすいニュートラルな設計を施した、飛びの良さとコントロールのしやすさを両立させたバレルになります。

 

Type3に刻まれている「リング状の刻み」は指に食いつきながらも引っかかることなく投げる事が出来、扱い易い様に設計された「刻み」になっています。

 

■Samurai Type 4■

Samura4

Type4:投げやすさ、持ちやすさを追求し設計されたストーレートタイプ!

バレルのグリップにこだわり、長さと太さを兼ね備えた究極のストレートタイプです。

 

Type4の重心位置に関してはセンター重心のバレルだと聞いていたのですが、実際に重心位置を検証してみると、刻みがバレルの前方に無いのが影響しているのか、若干の前重心バレルになる様に設計されているようです。

 

Type4のバレルは重さ(トータル19g)と太さ&長さをすべて両立する為、PUMA Viscountシリーズと同様のSamuraiシリーズ唯一の中空バレル(バレルの芯をくり貫いた)になっています。

 

Type4で使われているシャークカットのエッジは見た目ほど強くなく、指に引っかかってコントロール性に欠ける様な事はさほど心配しなくても良い、グリップ抑え目のシャークカットに仕上げられています。

 

一般的にはタングステンのストレートバレルは「細ければ細いほど良い」みたいな所がありますが、あまり細いバレルはオイラみたいな手の大きい人間にはかえって扱いづらく、Type4の様に持ちやすい程よい太さのストレートバレルの方が扱い易いです。

(オイラは細いバレルを使うと指がつりそうになります。・・・年のせいなのか?)

 

■バレル実測データ■

Samurai Type 5 Nagumoモデル

バレル長:約41.6mm

バレル最大外径:約6.89mm

ティップ側2baメスネジ深長:約9.04mm

シャフト側2baメスネジ深長:約8.21mm

バレル重量:約17.2g (トータル・ウエイト19gモデル)

Samurai Type 1

バレル長:約41.0mm

バレル最大外径:約6.8mm

ティップ側2baメスネジ深長:約7.23mm

シャフト側2baメスネジ深長:約8.04mm

バレル重量:約17.3g (トータル・ウエイト19gモデル)

 

Samurai Type 2

バレル長:約40.05mm

バレル最大外径:約6.99mm

ティップ側2baメスネジ深長:約7.18mm

シャフト側2baメスネジ深長:約7.65mm

バレル重量:約17.0g (トータル・ウエイト19gモデル)

Samurai Type 3

バレル長:約41.05mm

バレル最大外径:約6.78mm

ティップ側2baメスネジ深長:約7.39mm

シャフト側2baメスネジ深長:約7.65mm

バレル重量:約17.2g (トータル・ウエイト19gモデル)

 

Samurai Type 4

バレル長:約43.44mm

バレル最大外径:約7.01mm

ティップ側2baメスネジ深長:中空バレル

シャフト側2baメスネジ深長:中空バレル

バレル重量:約17.3g (トータル・ウエイト19gモデル)

 

■バレル実測データは、すべてデジタルスケール(0.01g単位)とデジタルノギス(0.01mm単位)を使い実測しました。

尚、実測データは、各セット内のバレル間に重さや寸法に少々の「バラつき」が有るので、当方所有セット内の平均値で表示しています。

 

■バレル比較画像■

21-3

上より Type1,Type2,Type3,Type4,Type5

  

バレル長はType4が一番長く、ついでType5、Type3、Type1(1と3はほぼ同じ)でType2が一番短いバレルになります。

 

バレルの外径はType4が一番太く、ついでType2、Type5、Type1、Type3(1と3はほぼ同じ)の順で細くなっていきます。

 

Type1、2、3,はトルビードタイプバレルで、バレルの前方から後方に向かって徐々に絞られるバレルシェイプで、刻みの種類などは違いますがType1,3のバレルシェイプはほぼ同じ様なシェイプで、Type2のシェイプは他の2種よりもバレル長が短かくバレルの外径が太い分、同じトルビードタイプでも他の2種よりも絞りこまれたバレルシェイプになっています。

 

Type4は長さと太さを兼ね備えたストレートバレルになり、Type5は扱い易そうな若干前方が太めの細長いスタンダードタイプのバレルシェイプになっています。

 

Samuraiシリーズの刻みのグリップ(指のかかり)に関しては、どのタイプも結構良いグリップがあるバレルばかりなのですが、細かいエッジが効いているType1が一番強く、ついで同じシャークカットでもバレルシェイプによりTバー効果得られているType2が続き、つぎにシャークカットのストレートのType4、リング状の刻みのType3、Type5(3と5はほぼ同じ)の順でグリップが良い様に思います。

 

■バレル重心比較画像■

20-4

左より Type1,Type2,Type3,Type4,Type5 黒線が重心位置

 

重心位置はType2が一番前重心のバレルでついでType1、スタンダードタイプながらバレルの前側の方が若干太いType5と続き、ストレートでセンター重心のはずのType4はカットの配置の関係なのか画像の様に実際に検証をしてみるとType3よりも重心位置が若干前方になっていて、Type3はバレルシェイプとは相反して重心位置はセンターに近いバレルになっています。

(実際に重心位置を検証してみると見た目では判断出来ないなと思いました)

 

「飛び」の良い事で知られるSamuraiシリーズ、「飛び」に関してはグリップ位置などにもよって違うと思うので、個人的感覚になるのですが、バレルシェイプや重心位置やシャークカットの相乗効果でType2が一番良く、ついでグリップの強いType1と続き、ストレートだが若干の前重心バレルで刻みがシャークカットのType4、スタンダードタイプのバレルが持ち易い分(3フィンガーで)、力が伝わり易いType5、Type3の順で「飛び」の良い様に感じました。

 

バレルのコントロール性はこれもまた個人的感想ですがType5が一番扱い易く、ついでType3、Type4、Type1、Type2の順に癖があるバレルの様に感じました。

(・・・しかしひねくれ者のオイラは個人的には一番癖のあるType2が好みです。)

 

以前「Type4の記事」の時にも述べましたが、Samuraiシリーズは個人的に一目見て「SAMURAI」と判る独特の生産コストが高そうなバレルデザインが好きで、好みのバレルタイプでなくても、今後も新型が出れば手に入れ続けると思います。

(オイラが個人破産でもしなければ・・・可能性はゼロでは無い) (-_-;)

 

Type6は何時出るのかな~今から楽しみだ~!

 

 

P.S:話は変わりますが、最近、近所(徒歩2分程度)の親戚(年下の仲の良いT君)が経営しているゲームセンターにリースUPのスペクトラムが置かれました。

 

スペクトラム

昼間、お客が少なく電源が入っていない時などは(これはこれで問題なのだが)、勝手に起動をかける様なほとんどオイラ専用のスペクトラムで近所と言う事もあり、暇をみては(実際にはやる事があっても・・・これこそ非常に問題なのだが)仕事の合間をぬって投げ込みに通っています。

 

しかも現在、諸事情で、ガレージを取り壊して置き場の無くなったオイラのカスタムバイク(DS11)をそのゲーセンの倉庫に置かして貰っていて、世話になっているのに、人の良いオーナーのT君が文句を言わないのをいい事に、ほとんど金もいれずにスペクトラムを毎日のようにガンガン投げ込んで恩を仇で返している状況です。

(8割は空投げで小一時間投げ込んで、コーヒー代込み500円も払えば良い方)

・・・しかもたまに設定をサービスタイムにしてもらいタダで投げる事もある。

・・・しかもセグメントの痛みも気にせず、BullsのTefoを使って投げ込んでいる。

・・・さすがに無神経で通っているオイラも、ちょっとは気が引けるが

・・・物欲の塊のオイラは形が残るモノ以外にはあまり金を使いたくない。

 

型古とはいえ、やはりスペクトラムは良いね~

クリプロと違い「Bull」の音が気持ち良いよね~

(滅多に金は入れないが・・・T君すまん m(_ _)m )

 

これでまたケチなオイラのダーツ環境が良くなった! (^-^)v