今回の2冊目はですね、
インスタかYouTubeで
紹介されていたのを見てこちらを。
 
太宰治
「女生徒」

 

 

 

 

短編集なのですが

正直よくわかりませんでした汗うさぎ

 

 

私は太宰向きではない。

 

太宰は私向きではない。

 

どっち?

 

 

ただ、

一話目の「燈籠」は面白いなと感じました。

とはいえその面白さを感じるのに

二度読みが必要ではありましたが。

 

 ストーリーは、

 

好きな年下男の為に

盗みを働いてしまった主人公・さき子。

それにより警察に連行されてしまうのだけど

男は別にさき子のことを

好きでもなんでもなかったのか

あっさりしたものだったんですね。

 

もちろん盗みはさき子の勝手な行い。

 

そしてさき子は犯罪者として

世間から阻害されることとなるのだけど

 

家族だけは

さき子の味方をしてくれる、という

一見よくあるパターンではあるのですが、

 

さき子が年下男を思う“偏った愛”と

家族がさき子を思う”家族愛”

 

この両極端な愛が淡々と描かれていて

太宰治の時代に

こんなふうに

書けるものなんだなーと。

 

というか、

太宰のそんなところを

今の作家達は尊敬し、学んだというのが

流れなのでしょうね。

 

 

あとは「待つ」というお話もよかった。

やはり二度読みしましたが

噛みしめるように読んでいると

じわーっと迫ってくるものがあって

スルメを味わうような感じでした。

 

 

いづれのお話にも太宰治という作家の

鬼人さが伺えて

頭でこんな歪なお話を思いつき

書ける人なのだな、と。

 

だけどそういうところが

彼が自死に至った

大元なのかな・・・などと思い

複雑だったのは確かです。