こちらは
マハさん初のノワール小説だと
宣伝されておりましたが、

ノワール小説?

それってなんぞや?と思い
調べてみると
ノワールというのは
フランス語で黒をあらわし、
つまりは
犯罪や陰謀にまみれた世界を描いた
“暗黒小説”である
ということなんですね〜。

しかもマハさんの本作は
アートの暗部に
フォーカスしたものであるとのこと。

ちょっと恐ろしげな表紙の絵が
それを物語っていますね指差し

 
 
原田マハ
「黒い絵」

 

 

 

お話は最初っから凄かったガーン


6編の短編集なのですが、

マハさんのこれまでの小説とは

全く違っていて

特に1話目の「深海魚」には

本気で度肝抜かれました驚き


ちなみにこちらについては

アートとはあまり関係のないお話でしたが、

あらすじはこうです。


深海魚 Secret Sanctuary

高校生の真央は友だちも彼氏もいないうえ、クラスメイトからいじめられていた。そんな真央が安息を得られるのは押入れの中だけだった。真っ暗にすると「海の底」のようで……。



いじめという文言はあれど
なんてことないあらすじ文。

だけど実際読み進めていくと

いじめの内容や性描写が

強烈過ぎて

正直 次の2話目を読んでいても

このお話が尾を引くほど。


完全に

ダークサイドへ押し込められた私は

そこから抜け出すことができないまま

一冊を読み切ることとなりました。


もしや深海魚は

ノワールの世界へいざなう為の

強烈な手段だったのか。


恐るべしマハさん驚き


しばらく胸がぐるぐるしてます。