今日はお天気的にはイマイチなのですが、
ちょっと
楽しいお出かけをして来ます
久々に会うメンバー。
楽しみ楽しみ
一穂ミチ
「ツミデミック」
コロナ禍を背景とした短篇集。
給付金詐欺や
フードデリバリーサービスなど
パンデミック以降のトピックスが
織り込まれている小説。
ツミデミックというタイトルは
パンデミックを
もじった言葉だろうとは
思っていて、
“詰み”か”罪”の、どちらかかな?と。
正解は「罪」
一穂さんのインタビュー記事から
そう読み取れました。
普通の専業主婦やフリーターが
ふとしたことでいきなり犯罪者になる
「こんなはずじゃなかったのに、あれ?」
って人が多いんじゃないかなという思いで、
もう一つのテーマとして「罪」を
描かれたのですって。
パンデミックは
大きなところでいえば、経済
身近なところで言えば家庭や学校、
ありとあらゆることに変化を
もたらしましたよね。
外出もままならないことから
ストレスも溜まり、
普段会社勤めしている夫が家にいることから
夫婦間に亀裂が生じ
コロナ離婚にも発展。。。
そんな中にも
小さな罪はたくさんあって・・。
一穂ミチさんの著書は
初めてでした。
こちらには6編ありましたが
陳腐な話がひとつもなく、
ゾッとする話や不幸な話も多いのですが
どれもこれも読了後は
満足度100パーセント。
特に「祝福の歌」と「特別縁故者」が
良かったかな。
この2つはいいカタチで
終わった気がするし。
傷を抱えた者が集まる
「さざなみドライブ」には
ぞっとした。
想像したくないけど
現実にあるらしい話なので…。
お次は直木賞候補作にもなった
「光のとこにいてね」
「スモールワールズ」等を
読んでみたいです。