秋吉理香子
「終活中毒」
 

 

 

 

「婚活中毒」に続いて

「終活中毒」を読んでみました。

 

結論から言うと

「婚活」よりしっくり来ましたパー

 

自分にとって

婚活はもうないことだと思うけど

終活はこれからのし掛かって

来ることだからかな?

 

特に

1話目の「SDGsな終活」と

2話目の「最後の終活」が

印象に残りました。

 

 

まず「SDGsな終活」

 

余命宣告を受けた女性を見つけて

結婚し、看取り、遺産をいただく

というのを本業とする男の話。

 

男はつまり詐欺師ですよね。

それはそれは

とんでもない奴ではありましたが、

今回近づいた

余命宣告を受けた女の性格が

かな〜り痛かったため、

そこにゾワッと来ましてね。

 

なので騙されている彼女が

全く不憫に思えない汗うさぎ


だけどそこが

逆に良かったかな…と思えるような

お話でした。

 

 

 

「最後の終活」は

妻を亡くした男のもとへ

疎遠になっていた息子が

突然帰ってきた話。

 

読んでいて

途中から何故だか涙が止まらず。

 

なんとなく先が読めてしまったから?

それがあまりにも悲しくて

せつなくて

今こうしてブログを書いていても

涙が滲んでしまいます。

 

先が読めるように書かれていたのは

秋吉さんの罠ですよね?

じわじわと読者を泣かせよう、

不安にさせようという

罠。

 

すっかり嵌められてしまいました。

 

そして

秋吉理香子さんといえば

大どんでん返し。

 

いづれの話もやはり

大どんでん返しありで、

いつしか秋吉理香子さんのそれが

いつくるかいつくるか、

最初から期待を込めて

読むようになって来ました笑

 

 

それにしても、終活かぁ。

 

遺品整理を考えて

普段からモノを溜め込まないように

買いすぎないように

気をつけているということはあるけど

具体的に

あまり考えたことがなかった。

 

家族に遺したい言葉とか

少しずつ考えておきたいな。

というか

死はいつ訪れるかわからないのだから

思ったこと

伝えたいことは

その場で言うようにしないとなー。

 

遺された人を幸せにできる

あっと驚くトリックを

仕掛けておくとかも、面白いな。