秋吉理香子
「監禁」



幼い娘の育児と仕事の両立に

限界を覚えた看護師の由紀恵にとって、

今日が勤務の最終日。 
夜勤の間は、

夫の雅之が自宅で娘を見ている。 
だが、ラインのメッセージに返事はない。

電話をかけても繋がらない。 
由紀恵は自分に執着していた

不気味な患者の存在を思いだし、

胸騒ぎを覚える。 
家族の絶望と狂気、

そして再生を描いた戦慄のサスペンス。




監禁‥‥

表紙イラストのまんまガーン


ここから2度と

出られないかもしれないという恐怖。


残されることになる家族への思い。


殴られ蹴られ、痛いしねーネガティブ


逃げようと必死で考える作戦も

ことごとく失敗するし、


まるで一緒に

監禁を味わったかのような

小説でしたゲロー



多分、

それは日常の中で

突然捕まって、

あれよあれよと監禁され

現実に起こっても

不思議ではないと思わせるように

文章が進んでいったので、

よりリアルに

感じてしまったのだと思う。


だけど、最後はまたもや

ひとつ前に読了した

「聖母」同様、

秋吉さんに一杯食わされた感じ。


え?そんな展開???


意外性と大どんでん返しとで

後半一気読み。


というか休憩する間もないほど

展開がはやいので

最初から最後までが

あっという間だったかも。


他に、由紀恵の職業は

看護師。

職場で起こる出来事から

医療従事者はやはり逼迫しているのだと

改めて思った。


しかし秋吉さん、

テーマは重いが読みやすいし

わかりやすい!


2冊目にしてそう思った。


さぁ、3冊目はどうかな???

すでに図書館で借りてあるのだけど、

“婚活”がテーマみたいよ〜