東直子さんの「とりつくしま」が
とても印象深く残っていたので
他の著書も読んでみることにしました。


東直子

「ひとっこひとり」







私たちが日常で交わす何気ない言葉、

大丈夫
ごめん
もういいよ
なんで?
ありがとうね

などの
ひとことをテーマに綴った
12の短編。

私が好きだなぁと思った作品は
「もういいよ」と「見つかった?」という
二つのお話。

特に
「見つかった?」が印象的だった。
胡桃ちゃんが山で暮らす
叔父さんの家に行くお話です。

ある日
2人でマツタケ採りに行くのだけど
探す!と張り切るも
なかなかマツタケを見つけることが
できない胡桃ちゃん。

だけど、ゆっくりでいいんだよ、
うまくいく時もあれば
いかない時もあるからさ。

胡桃の生き方がマツタケ採りと、
そして
我が家の娘と重なって
なんだかじーんとしてしまった。



だいたいのお話に
孤独や寂しさを抱える人たちが
登場したりしますが、
どのお話も
最後はいい形で終わるので
締めはふわっとする照れ

また、
お話のひとつひとつにある挿絵。

三好愛さんの
柔らかなイラストがとても優しく

孤独にも見えるけどあたたかいし、

あたたかく見えるけど、
内面は孤独なのかな?とか思って
手を差し伸べてあげたくもなる

そんなイラスト。

東さんとのナイスタッグを
仕組んだ方は
どなたなんだろう。


きっと
素敵な方なんだろうな。