9月20日木曜日発行 みちのく瓦版

ひっそりと…

~乳神様~

遠野南部藩士の女が

盛岡南部のお城に乳人として仕えていました

家老との不義の懐妊の為、実家に返される途路

帰るに帰られず

この地佐比内塚沢長根の藤棚の下に庵を造り

横町部落に喜捨をを求めて生活していた

七日、十日姿を見せないので

部落の人達が心配して訪ねて見たところ

産後に死んでいて、赤子が死んだ母親の母乳を吸っていたと伝えられる

その後、お堂を建てて祀り、後年、原野所有者

横町の屋号『ゲンスト』の下屋敷に堂宇を移して

代々の主婦が氏神様として奉仕してきた

やがて広く乳神様の話が伝わり

大事な乳を求める人たちが拝みに来ることとなり

現在に至った

又、昔話として不義密通の罪で火あぶりの刑にされた時

乳があふれて刑火を消したとも伝えられている

※説明板より

 

乳神様

紫波郡紫波町佐比内馬場

峠の駅 ふる里センターとレストランぶどうの樹の間を通った奥にあります

 

峠の駅 ふる里センター脇の説明板

お社脇の説明板(内容は同じもの)

 

何とも悲しいお話が伝わるお社です