SnowDropsの新メンバーの1人・阿久津美咲ちゃんo(^-^)o

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・・・久々の本格派不思議ちゃん(大笑)で、何やらスケールが大きすぎていまだに正体が掴めない(再笑)

とにかくワクワクさせるような期待感を抱かせる子で、SDハコ推しの積りだったのに、完全にエコヒイキして、彼女が出演するこの舞台を予約してしまいましたとさ。(;°皿°)


もっとも、この舞台が、星好きが山小屋に集まって、星を見たり宇宙のことを話し合ったりする所から始まり、SF展開をするということで、その設定に魅かれたのも確か(´∀`)



ヒロインは上野なつひちゃん。

・・・これはまた何とも懐かしい名前を見るもんだ(ノ´▽`)ノ

「エコエコアザラク」のTV深夜放送と、秋葉原と東京ドーム・ラクーアでのイベント以来ということになるが、何と11年振り\(゜□゜)/

あの時は、がじゅさんと2人でジェットコースター乗ったりとか(〃∇〃)

・・・ナイーヴさんも一緒だったなあ。今でもなつひちゃん推しなんだろうか?この舞台も観るのかな?

とか、想い出は潮騒のように繰り返し僕の胸に(寒)


劇場は、閉館間近な笹塚ファクトリー(´_`。)


・・・先日別の劇でこの劇場に来た時、乗り換えも面倒なので小田急の東北沢駅から歩いてみたら、やたらと近かった(  ゚ ▽ ゚ ;)

ならばと今回は、代々木上原駅から歩くことにしたのだ。

・・・これなら小田原から急行で来れば各駅に乗換える必要もない。下北沢でもいいのだが、道順に不安があった(^_^;)し、どっちの駅でも運賃は同じだし(富士駅から合計1,970円、2千円でお釣りがくる幸せo(^▽^)o(笑))

代々木上原からなら、すぐ井ノ頭通りに出れるし、そしたら道も間違えようがない。


実際、実にロマンチックな落ち葉の歩道をちょっと歩いたら、すぐ着いてしまった。地下鉄乗換の階段昇り降りがない分、更に近く感じるのかもしれないが、それにしても楽だ。

・・・この劇場には何度も通ったが、閉館間近になってやっとそのことに気づくとか(x_x;)


受付・物販・・・どこぞの高飛車な劇団と違って、実に愛想よく親切で嬉しい(´∀`)

久々に和やかな気分に、てか、これが本来の姿だろ?全く何様の積りだよあの劇団゛(`ヘ´#)

ますます行く気をなくしたわヽ(`Д´)ノ


こういうアットホームな劇団(頑張れZ-Lion(*゜▽゜ノノ゛☆)の舞台は、劇そのものも実にアットホームに始まった(´∀`)

先程述べたように、ステージ上に設えられたのは深い自然の中の山小屋。


そこに和やかに談笑する人達。宇宙に関するバカ話をしていると、そこに現れたのは未来の漫才師。

しょ~もないネタで登場して、そのままドラえもんのように舞台の中に溶け込んでしまう。

・・・こういうある種半村良のような新井素子のような、ごくありふれた日常風景の中にSFを自然に投げ込む手法は、小説やマンガでは可能でも、まさか舞台で可能とは思わなかった(@ ̄Д ̄@;)


それこそドラえもんのように便利アイテムを取り出し、その後何人もの未来人が続いて現れ(このうちの1人が美咲ちゃん)るが、そろいもそろって現代に溶け込んでしまう。

・・・和気藹々とした雰囲気が続くが、このまま何も事件が起こらずに終わってもいいよ。と言いたいくらいのアットホームさで、実はこういう芝居で観客を引き付け続けるのが、一番難しいんじゃないか。

個々の演技力、全体のチームワークがよほどレベル高くないと、こうはいかない。


そんな中でも、ちゃんと伏線は引かれている。

まずは、上野なつひちゃん。

・・・彼女は最初から登場し日記を読んでいる。その日記の内容を再現するような形で進行していくのだが、彼女自身は全く話に絡まない(・_・;)しかもそのうち、いつの間にか姿を消してしまう。(;°皿°)

・・・ヒロインだろ?どーなってるの?(°Д°;≡°Д°;)


未来人の最初に登場した2人組。当初「未来の漫才師で、ネタを仕込むために過去にやって来た」と言っていたのだが、実は宇宙飛行士だった(@_@)

・・・小さなウソだが、なぜウソをついたのか?(°Д°;≡°Д°;)


それから現代人達まで。

僕がよく、舞台を観る時は「スポットライトを浴びてセリフを言っている人物以外にも注意すべきだ」と言っているが、その習慣が生かされる時が来た。

・・・どうもおかしいのだ。なぜ挙動不審だったり、オドオドしたりする?(°Д°;≡°Д°;)


そうして弥が上にも観客の期待と不安が高まっていく中、1人の女性が登場する・・・おかしなカチューシャとメガネとクツを身につけて。

(挙動不審の原因の一つがこれ。彼女の突然の登場は十分衝撃的だが、それが本当のクライマックスではない所が、実に上手い演出だと思う)

この女性を演じるのは、いつの間にか消えたはずの上野なつひちゃん(°д°;)1人2役だ。

・・・ふむふむ、少しお話が見えてきたぞ(o^-')b


ここまで引っ張って、ようやく主人公とヒロインの秘密が明かされる。

主人公の山小屋の主は、ある雑誌のライターであるが、難病に侵されて実は余命幾許もない∑(゚Д゚)

その恋人がヒロインだが、彼の病気を知りつつ支えていた彼女も事故に遭い、視力も歩行能力も失い、意識の戻らぬ植物人間になってしまっている((゚m゚;)

彼女を進んだ科学で甦らせるために、一部の人々が奔走していたのだ。

未来のアイテム、カチューシャで意識を、メガネで視力を、クツで歩行能力をそれぞれサポートすることにして。


この後すぐに事件は起こらない。

蘇った彼女も、この人々の間に自然に溶け込んでしまう・・・もちろん、彼女の言動全てが、この後の展開の伏線になっているのだが∑(-x-;)


「何か」が表面化するのは、まずは未来人達。

・・・誰も聞いてない(実は聞かれてる)所で「我々は、早く本当の任務を果たさなくてはいけない」と言ってしまうのだΣ(・ω・;|||

さらには、現代人達。

登場しているのは主人公が書いている雑誌の編集者、カメラマン、そして副社長。そして就活前の最後の夏休み中の学生達。

・・・彼らは、未来のアイテムを手に入れ、それによって金儲けを企んでいたのだ( ̄□ ̄;)

まあ、ちょっと考えれば当然のことで、そうならない「ドラえもん」とかの方が本来は不自然なはずだが。


だが。

登場人物全てがいい人ばかりなので、誰も「悪巧み」をしているようには思えないし、思いたくない(・・・と思わせる演出と演技が凄すぎ(≧▽≦))

実際、現代人達には已むに已まれぬ事情があったのだ。

・・・出版社は経営が苦しかったから、資金が欲しかった。学生達は就職したかったから、協力した。


そうしてついに時間旅行アイテムを盗み取り、そして未来に行ってしまう( ̄□ ̄;)

そこで彼らが見たものは・・・(((( ;°Д°))))


未来は機械が進歩し、全てをコンピューターが管理し、人間は完全に自然から切り離され、生存の全てを機械に委ねる世界だった。

・・・そこまでは未来人達に聞いていたのだが。

だから見ても驚かなかったのだが。


悲惨な大戦争の真っただ中だったのだ。

一体これは、どういうことなんだ?ヽ(`Д´)ノ


厳しく自称「未来人」達を問い詰める現代人達。

そうして・・・

彼らの口からようやく真相が明らかにされる。


彼らの世界の進化した機械たちは、やがて自分達だけで地球を支配しようと考えだし、ついには人間を排除しようとし、そして、抵抗する人間達との戦争になってしまったのだY(>_<、)Y

・・・僕がよくこのブログで引用する、松本零士の「大純情くん」の世界。

・・・「ヨルハ」の世界。

ある程度予想できた真相だったが、こういう演出で明らかにされると、実にインパクトが大きいY(>_<、)Y


明らかに機械の側が優勢で、始めに彼らは残った人類をこの世界へ移住させることを考えるが、自然と共存し平和に暮らしている現代人の世界を、どうしても崩すことが出来なかったのだ。影響を与えることさえ憚ったのだ。

だからこそ彼らは、真相を打ち明けようとはしなかった。

せめて、自然から生きる糧を求める方法を(何もかも機会に委ねてしまったので、このままでは食料さえなくして滅んでしまう)現代人から得ようとしたのだ。

これだけでも十分インパクトあったが、もう一つの真相に僕は、冗談抜きで腰を抜かした∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


なんと彼らは、未来人ではなかったのだ∑(゚Д゚)

・・・地球と同じ軌道の、太陽を挟んでちょうど正反対の位置に彼らの星は存在する。公転速度も全く等しいため、互いに気づくこともない。

言わば「こっ地球」に対する「あっ地球」のようなものだったのだ・・・違っていたのは文明のスピードが彼の星の方がはるかに速く、先に一切の機械化が進んだことだ。


・・・一体この発想、どうしてこの舞台に取り入れられたんだろうか?(;´Д`)ノ

この劇団の主宰者・栗島瑞丸さん(未来人の1人を演じてもいた)はまだ、かなりお若いはずだ。

僕が感動したあの舞台「ぽっぽや」・・・そう、なかやん(元AKB48の仲谷明香ちゃん)がヒロインのユッコを演じた、あの舞台で秀男や仙次の青年時代を演じていたくらいだから。




この「太陽の反対側の、もう一つの地球」という設定だと、僕ら世代は真っ先に手塚治虫の「ロック冒険記」を思い出す。

・・・スケールが大きすぎて、読者はおろか作者まで持て余してしまった作品(だと思う。何しろ連載と単行本とで全くラストが異なるくらいだから)だが、とにかくインパクトは強かった。

自分達と異なる生物を奴隷化してこき使おうとする人々。だがその被害者たちもかつて、別の種族に対し全く同じことをしていた。

・・・実に空しい戦いと憎しみ合いの連続。


更に「同じ人類、だが彼らの方が科学ははるかに進歩している」という設定まで同じなのが、少し時代は下るが「遊星仮面」だ。

こちらは2つの星がついには戦争を始めてしまう。


つまり、この設定だけで実に切ない、やり切れない思いを抱いてしまうのだが、そこまで承知してこの設定を取り入れたのだろうか(((( ;°Д°))))

もちろん、

それらとは無関係に、「もしかしたら我々もそうなったかもしれない、もう一つの地球」という発想だけで十分感動的だ。

だが、

今挙げた昔の作品を思い浮かべると、一層奥が深く感じられるのも、これまた確かだ。


真相を告げた後、未来人ならぬ「あっ地球人」達は「今まで通り友達のままでいてほしい」と言い残し、戦乱の中の「あっ地球」に帰って行った。

そうして・・・

その後二度と彼らが訪れることはなかった(´_`。)


彼らが去ってしばらく経ってから、太陽の方向に大きな爆発音があり閃光が見られた(_ _。)

そして同時に、ヒロインを動かしていたアイテムも機能を停止し、彼女はまた植物人間に戻ってしまった。


・・・・・・・・・・


だが、彼女のお腹の中にはその時既に、新たな生命が息吹いていたのだ( ̄□ ̄;)!!


・・・これは、何とも強烈なメッセージだったΣ(=°ω°=;ノ)ノ

確かに劇中、このことを予感させる会話はあった。

人間が子供を産むことさえなくなってしまった「未来」、だが今は、ちゃんと人間が子供を産める時代だ。

だからこそ、と。


しかし、父親は明日をも知れぬ命。母親は植物人間。

・・・その2人の間の子供。

子供を育てられないカップルが子供を作っていいのか?

生まれてきた子供は、幸せか?

その答えは人さまざまだろうし、当然議論も湧き起こるだろう。

・・・実際、この舞台の2人も「無理だ」と考えたからこそ、当初子供を作る積りは全くなかった。

だが、生存の何もかもを機械に委ねてしまった「あっ地球」を知り、考えを変えたのだ。


「生命」とは、「生きる」とは、何だ?

・・・僕は舞台を観ながら、ここでトルストイの民話風短編「人はなんで生きるか」を思い出していた。

知らなければぜひ読んで欲しいから、ここでは詳細は書かないが「生まれたばかりの子供を抱え、今まさに息を引き取ろうとする母親」に関して、実に強烈な描写がある。

トルストイの言いたかったことと、この舞台のメッセージとは、明らかに共通する部分があるんじゃないか。


舞台の最初で日記を読んでいた、なつひちゃん演じる女性。

・・・いくらニブい僕にも、もうその正体はわかっていた。

この時の2人の、文字通りの「愛の結晶」だо(ж>▽<)y ☆


彼女は、「あっ地球」の人々が残していった栄養ドリンク(コントロールされるアイテムと違って、純粋の「物質」だから、星が消えても残る)によって眠る母親の胎内で成長していったが、「あっ地球」の人々が彼女に残したもの(託した想い)は当然、それだけではない。

生まれてからも、すぐに亡くなった父親だけでも、眠り続ける母親だけでもなく、関わる全ての人々の愛で守られ、育てられてきたのだ。

・・・舞台では、それに関して一切表現されないけれど(だからこそ、伝わる(゚ーÅ))


無事に二十歳を迎え、父の遺した日記をしみじみと読む姿に、このお話が言いたかったことが全て、改めて胸に沁みてくる(゚ーÅ)


こういう舞台は、観終った後の満足度が実に高いねえo(^-^)o

・・・自然な展開から、感動しつつ舞台のテーマに納得させられる脚本・演出も実にいい。


この舞台の時代は、1950年代の日本だ。

・・・まだ、何もかもが手作りだった時代。「コンピューター」「パソコン」といった言葉も「何それ?」の時代だ。

だからこそ「あっ地球」の人々が来ても得るものが多かったのだろうが・・・


彼らが「理想の世界」と見た当時の日本は、悲惨な大戦争が終わったばかりの時代でもあったのだ。

そのことはちゃんと、舞台でも語られる。

・・・「アベ政治を許さない」とかいう非流行語に反発する人々だって、こういう表現ならば素直に受け止められる。


観終って、そのまま帰ろうとした。

上野なつひちゃんや栗島瑞丸さんに、どーしてもひとこと言いたい気は十分あったし、「声をかけられるのが嬉しい」という役者さんも多いけれど。

・・・何を言ったらいいのだ?Y(>_<、)Y

「素敵な舞台をありがとう(棒読み)」「以前にも拝見したことがあります(棒読み)」

・・・ヤダよそんなのo(TωT )

「心底感動した(≧▽≦)」という想いを伝えるには、一体どーすればいいというのだ?(x_x;)

結局、

ボキャブラリーのなさを嘆きながら、そのまま階段を上がりかけたら、阿久津が待っていた((゚m゚;)


そもそも、そんなに長い付き合いがあるわけじゃない。

僕の顔を憶えてなくたって、文句言えない程度の応援しかしてないし(´・ω・`)

なのに、本当に嬉しそうに話しかけてきたのだ。

・・・本当にいい舞台は、観客だけでなく、出演者まで気分が昂揚し過ぎて抑えられないんだろうな。

そう思えた。

以前観た舞台「夫婦Gipsプログラム」終演後の守永七彩が、ちょうどこんな感じだった。


パンフレットの「過去の誰に会ってみたいか」という問いに、大抵の出演者は「過去の自分、家族、ご先祖」などと答える中で、阿久津は「マリリン・モンロー」と答えていた( ´艸`)

「そのセクシーさを学びたい」と。


でもね阿久津('-^*)/

今の君は、もう十分すぎるくらいに、キラキラと輝いてるよ(〃∇〃)