こんにちは、藤川正太です。

 

福井市内の実家に火を付けて全焼させ、保険金をだまし取ろうとしたとして、同市の男性被告(41)が現住建造物等放火と詐欺未遂の罪に問われた裁判の控訴審判決について、名古屋高検は八日、上告を断念すると明らかにした。名古屋高裁金沢支部は無罪とした一審福井地裁判決を支持しており、男性の無罪が確定した。

https://www.chunichi.co.jp/article/117772

 

 

 

福井市内にある実家に火をつけて保険金をだまし取ろうとして、実家に住んでいた男が逮捕された事件は、結果的に一審、二審といずれも無罪に終わったことで、名古屋高検が最高裁に上告する事を断念し、無罪が確定しました。事件は2018年に発生し、木造2階建ての実家を放火してあたかも不慮の事故だったかのように装って保険金をだまし取ったとして逮捕され、起訴されました。


しかし、もし本当に放火だったとすれば明らかに矛盾する部分があり、本人が想定していないところで火災が発生した可能性が高いことを一審二審の裁判所で指摘を受けており、これ以上上告する理由が見つからない、だから断念するという形になったようです。事件が起きてから断念まで2年程度の時間しかかかっておらず、昔に比べればスピーディーに裁判が進んだことを意味しますが、その間、推定無罪とは言いながらも犯人扱いを受けており、失った時間は戻らないと男性は憤りを見せています。


いわば冤罪に巻き込まれた形になり、実家が燃えてしまって落ち込んでいるところ、放火魔に仕立てられ無駄な時間を過ごすことになったのは、あまりにも罪深いことであり、残念でなりません。