こんにちは、藤川正太です。

 

京都府警が労働者派遣法違反の疑いで逮捕状を取った容疑者宅を家宅捜索したものの、容疑者が新型コロナウイルスに感染していることが分かり、逮捕を約3週間見送っていた。捜査関係者への取材で判明した。各地の警察で勾留中の容疑者の感染が確認され、留置場が一時閉鎖されるなど感染拡大が問題化しており、府警も対策に苦慮している。

https://mainichi.jp/articles/20200910/k00/00m/040/363000c

 

 

 

許可がない中で派遣会社を作って風俗店にホステスを派遣したとして労働者派遣法違反の疑いで33歳の風俗店経営の女を京都府警は逮捕しました。しかし、本当であればもう少し早く逮捕できたところ、逮捕すべきはずの女が新型コロナウイルスに感染していたために逮捕を3週間見送ることになってしまいました。


実際に逮捕状を請求し逮捕をするところまで来たものの、その女に微熱があり新型コロナウイルスに感染したと説明。PCR検査を受けさせると女の言う通り陽性反応が出たために逮捕はされず、自宅待機となります。そして3週間後に逮捕されたわけですが、この間、闘争の危険性もあった中でこの判断が正しかったのかが問われています。


ただ留置場でコロナ患者が勾留され、結果的にクラスターになってしまう事例は今年に入って何件かあります。留置場はそこまで通気性のいい環境ではなく、状況は芳しいものではありません。コロナに感染した犯人を逮捕することにおっかなびっくりになっている部分もあります。証拠隠滅の可能性が少ないから今回は逮捕を見送ることができたものの、例えば殺人事件などが発生しても、果たして同じ判断ができたのかどうか、そのあたりは微妙でしょう。