雨漏りの原因として、上位3位に入ってくるのが、
「銅製の谷の穴あき」
によるものです。※信岡的見解
■屋根における谷とは?
ここが谷です!
瓦の向きが変わると、谷が出来ます。
この谷に落ちてくる水は金属の板で受けて、排出します。
■銅製の谷は注意が必要!
ひつ昔前は銅製の谷が主流でした。
銅は錆に強く穴は空かないと思ってる方も多いと思いますが、
穴、空きます。近くによってみましょう。
1箇所、色が変わっている場所がわかりますか?
さらに近くでみてみましょう。
■銅は緑青という錆で本体を守る。
色が変色したようにみえるところがあります。
変色しているように見えるには銅本来の色。
銅は緑色の錆、緑青が出来て本体を守ってくれるのです。
鎌倉の大仏なども緑青で覆われていますね。
銅の本来の色はこんなに輝いています。これは裏側。
しかし、瓦から水がポタポタ落ちる所は緑青が付きにくく、
銅本体がむき出しとなったまま、やがて・・・
穴が空いてしまい、雨漏りの原因となります。
酸性雨の原因説もありますが、瓦の成分、釉薬を含んだ雨水が、
一点にポタポタ当たることにより酸化皮膜が形成されなくなるエロージョン現象かと。
1918年に板厚0.35mmで施工された大阪市中央公会堂。
現在も安定した天然の緑青に覆われているそうです。
屋根全体が銅板で施工された場合、腐食による穴あきは発生していないようです。
※出典 山内金属 銅屋根の耐久性能について
http://inuico.com/hp/maker/yamauchi/pdf/dou_taikyuseino.pdf
■20年以上経過しているものは注意!
屋根の谷における銅の寿命は20年ほどだと思われます。
中には30年ほど持ちこたえているものもありますが、
谷に降りてくる水の量が多い大きな屋根などは寿命は早いです。
■20年過ぎているものは早めにステンレス製へ交換を!
現在弊社では、ステンレス製の板金に
焼付け塗装がしてあるものを使用しています。
キラキラ光っていないのは、塗装がしてあるためです。
ステンレス自体強いものですが、さらに塗装で保護してあります。
雨漏りしてしまう前に、ご自宅の屋根に谷が無いか、
2階の窓からでも確認できます。
20年すぎているものは注意が必要です。
自宅の屋根を遠くから見てみたり
2階の窓からチェックしてみてくださいね。(^^)
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