先ほどの歴代TOP10ランキング。

私のダイジェスト映像に引退試合のも入ってました。
引退試合は1ラウンドでサミングが2回入り(相手の指が目に入る事)、右目が開かなくなり見えなくなりました。
片目だと距離間が分からず、足もフワフワしました。
片目だからフワフワしたのか、目が急所だから力が入らなかったのかは今でも分かりませんが 1人で勝手にコケたりしてしまいました。
情けなかったです。
2ラウンドまで闘ったのですが ドクターストップでした。
結局白目が裂けていたので縫い、目ん玉が動かなくなってました。まぶたの内側も爪で切れて血が出ていました。
なので血の涙が出ました。
もちろん故意に指を入れた訳ではないので仕方ない結果でした。
でも悔しい気持ちはありました。
最後まで闘いたかったです。
最後5分3ラウンドを全部味わいたかったです。
400人近い方がわざわざ私から直接チケットを買って会場に来てくれてました。
会場に来れなくても応援の念をいっぱい送ってくれる方もいたり、私には言わずこっそり会場に来てくれた知人も多く後で教えてもらったり。
長い間サポートし続けてくれた方、仲間や家族、そんな皆さんの前で最後まで闘いたかった。
この日の為に練習してきた事で試したい事がいっぱいありました。
39才でも自分の可能性がまだ続いているのをまだ成長している事を実感したかった。

対戦相手はその時の世界ランキング1位の素晴らしい選手でした。
でも這いつくばってでも勝って世界1位に返り咲いて終わりたかった。
みんなに喜んでもらいたかった。

話し切れない想いでいっぱいでした。

だけど35年という長い長い格闘技生活の中で、最後の闘いがこのような結果になった事には意味があると信じました。

試合が決まってから試合の日までも必死に自分を蹴飛ばしながら練習を追い込みました。
1日中格闘技の事しか考えず、格闘技が全てでした。
強く上手くなる為に毎日生きていました。
だから悔いはなかったです。
もし中途半端に毎日を過ごしていたら 最後の結果に後悔がありあきらめ切れない自分がいたと思います。
でも笑顔で相手選手を抱きしめる事が出来ました。

私は子供の頃から肝心なとこで心が弱かったですが、格闘技を通じて心が強くなっていた事を最後の最後に知る事が出来ました。
それがとても嬉しかったです。

なんだか
映像を見て忘れていた事を思い出し その中の少しですが記録の為に箇条書き的な感じですが書いてみました。

最近よく忘れるので
忘れたくない事は書いて残すようにしてます。

上手く言えないけど
こんな自分を現役時代ずっと応援してくれた人達の有り難さをこの映像がきっかけでまた改めて想い、素晴らしい格闘技人生を送らてもらえた事にほんまに感謝してます。
感謝するきっかけを作ってくれたSherdogにも感謝です。

自分の意思で自分はつくられる
人の想いの中で人は作られている

今は第2の格闘技人生をスタートさせていますが、
微力だけど 誰かの元気に繋がるような誰かの夢が叶えられるようサポートを続けていきたいと思います。

以上です。

2015/9/10 megamegu

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