って、敬愛するコーチングの先生が言った。

 
今日は死ぬにはいい日だ。
 
ネイティヴインディアンの、誰だったかの言葉。
 
 
 
 
もう生きてはいない、大好きな友達や、恩師や、おじいちゃんやおばあちゃんや、みんな元気かな。
 
 
 
今日はコーチングを共に学んだ仲間との忘年会だった。みんなのことをこんなに大好きになるなんて、びっくりする。
 
 
 
最近、人がとても大きく見える。
人の後ろに在るその人や、雲まで届きそうな巨大なその人や、光みたいなその人や、全部が合わさって、人がとても大きく見える。
 
そうすると、僕の心はとても静かになる。誰も、動物や虫や魚すらいない湖の青黒い湖面のように、さざ波ひとつ立たず、真空のような丸い空間のなか、しんとした気持ちになる。
 
 
 
人を愛するということは、自分の知らない人生を知るということである。
 
とは、小説家、詩人の灰谷健二郎さんの言葉。
 
なぜコーチングをするかと聞かれれば、百通りの答えがあるけど、その中の大きな一つ。
 
 
人の話を聴くのは楽しい。事実は小説より奇なり、というのは事実だ。人は様々な顔を持っている。人一人と関わるということは、人類と関わるということであり、人類史に参加しているということである。
 
 
自分の中のコーチがやっとここまで育って、やっと普通に、人を愛せるようになってきた気がする。コーチングの先生が言ってた。
 
「コーチングは、人を愛する技術だ」って。
 
鍛錬が必要だけど、こんなに人を愛せる器は中々ないって。その言葉が、すごくよく分かる。
 
 
コーチングとは、いかに生きるかを問うことであり、なんのために生きるかを問うことであり、わたしは誰なのかということを問うことであり、なぜ死ぬのかということを問うことでもある。
 
コーチングは人類がここまで進化してきた結果であり、同時に人類を進化させる原因である。
 
そしてコーチングは世界最高にクリエイティブなダイアログである。瞬間生まれる即興の会話劇である。
 
 
そして何より、コーチングは楽しい!
きっと子供たちも、お父さん楽しそうだ、お父さんカッコいいって言ってくれると思う。
 
 
 
今日は死ぬにはいい日だ、まだ死ねないけど、久しぶりにそんな風に思える、いい日だった。