インドネシアのIT事情 | Fujikenのブログ

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前々回の中国駐在、前回のタイ駐在を経て、今年4月からインドネシア駐在となった。

それぞれの国の経済規模や発展度合の違いもあるが、こと日系製造業のIT化という観点からみてみると、インドネシアにおいては、過去の古い時代に進出した電気機器関係の製造業、比較的近年に急速に拡大された自動車産業という2局面があるように思われる。前者は日本国内でも衰退に向かっている工場として、IT投資にはそれほど積極的ではない。後者の第一次下請け(ティアワン)企業に関しては、ERPや生産管理システムなどの基幹システムを新規に導入、あるいは導入中の工場が多い。この層の顧客はIT投資に積極的で、今後もERP+1の形でMESや生産スケジューラ導入のニーズが高まるものと想定される。問題は担当するSI会社の少なさである。思い切ってローカルのSI会社との選択もあるが、その能力はあまり高くない上に日系企業となると日本語の必要性も高まる。その上、工場自体に所属するITスタッフに関しては、量・質ともにタイや中国に比較して劣るというのが現実だ。このようなIT環境の中で、生産スケジューラを導入することはむずかしい。しかし、生産管理システムなどの大型のシステム同に優が1年以上かかっているのに比較し、生産スケジューラは半年程度で導入できるという利点もある。特に当社製品はノンカスタマイズを原則とするシステムであるがゆえに、一度導入されるとその維持管理は比較的容易である。現地で現状を見る限りでは、カスタマイズを信条とする生産管理システム・生産計画システムはインドネシアにも適さない。