感無量

Aくんと会ったのは３年前

ワークショップの時。

彼が小学4年生で

とっても
とーってもワンパクな
ワンパクがすぎるほどの少年だった。

よく言えば

好奇心が旺盛

悪く言えば
新しいことにすぐ反応するため

（本能なんだけどね）
落ち付きがない…

俗にいる「いい子」というよりは
「ちょっとはみ出している子」だった。

今だから笑い話だが…
正直、こちらがくじけそうになった時もあった…

でも彼の成長は私の成長にもつながる！

と信じて

もともと彼の個性は面白く

頭がいいので次から次へと色んな発想をする。

素直な性格で、素直すぎるのが得も損もするが
人懐っこくて愛嬌があり憎めない


そして芝居をさせるとその素直さがうま～く出て
とってもいい味になる


そう、
ちょっとはみ出している子って
芝居、いいんだよね～

そんな彼のいいところを壊さぬよう、
時には厳しく時には優しく

レッスンを３年続けてきた。

そんな彼が

オーディションに受かりはじめたのは

一昨年くらいから

ドラマで、メインの子ども時代に抜擢されたり

またその監督の作品に使われたり

そしてとうとう大きな舞台でとてもいい役を掴んできた！

見てる人は見てる！

感無量

その舞台を観に行った。


親ごころでドキドキするかと思いきや
初舞台なのにとても落ち着いて演技をしていたので
こちらも冷静に観ることができた。


しかも、ちゃんと芝居してる　

ちゃんと役を背負って
名立たるベテランさんたちと共演している・・・

あんなに落ち着きのないワンパク小僧だったＡが
いいたたずまいで芝居してる

感無量

まだまだ芝居も若くて
問題点もいろいろ見えてきたが

この初舞台は彼にとって大きな糧となるだろう

お忍びっ子なので名前は出せないのだけど
ちょっとだけ。

これから彼の時代が来るにちがいない