お盆も明けてしばらく経った9月、涼しくて過ごしやすい日が増えてきたなと感じる。暑さを理由に怠惰な生活が送れなくなってきたなと邪な考え方しかできないのはそれこそ怠惰な生活を送っている証拠だろう。
確か去年の今頃はまだまだ残暑が、なんて言っていた気がする。
それにしても日本人は天気の話が好きだ。みんな大好き天気と気温の話。四季があってその時々の気候や風景を感じる事ができるこの国では天気の話が常用されるのも納得出来る。
節句なんて行事はその最たるもので、「春の七草」や「ひな祭り」、「七夕」等は今でもその風習が残っている。
一月七日に食べる「七草粥」、春の七草が入ったお粥。子どもの頃には、お正月のおせち料理で疲れた胃を休める為のものだからちゃんと食べなさいって言われていた。入っている七草はせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。
どこでどのタイミングで覚えたのかわからないけど今でも何も見ずにそらんじる事が出来るこれは一体いつ必要になるんだろうか。
子どもの頃は七草粥が苦手だった。
そもそも子どもにとってお粥がどれほど魅力のない食べ物か。
病気の時か体調が悪い時にしか食べることのないお粥。子どもの頃病弱でしょっちゅう病院のお世話になっていた自分は病気=お粥のイメージが強くて好きになれなかった。なんで至って健康な時に好んでお粥を食べなければならないのか、そう思っていた。
確かお粥が苦手じゃなくなったのは、中国では朝粥の文化があるというのをテレビで見てからだった気がする。朝だけ開かれる屋台があってそこではお粥に色々なトッピングをしたものを出している。それを食べているのが妙に美味しそうに見えた。これは自分の知っているお粥じゃない。これが真のお粥の姿だ、そうに違いない。
それ以来少しずつお粥へのイメージを塗り替えてきた。そういえばその頃色んな具を入れて中国粥風にしてお粥を作っていた気がする。
あれは炊いたお米で作っていたから厳密に言えば「おじや」なのか。

そうそう、今回の話はお粥の事でも、ましてや天気の事でもなく実家に帰ってきましたって話。

都内から電車で一時間ちょっと、埼玉県東松山市というところが地元。
特に用事があったわけではないけど、予定がなくなってぽっかりと空いてしまった三日程の時間を使って久しぶりに帰ることにした。お盆も帰ってなかったからお墓参りもしないとだからね。
僕の今住んでる荻窪から丸ノ内線で新宿三丁目まで、東武東上線直通の副都心線に乗り換えて東松山まで。
文庫本も数十ページしか読めない時間を電車内で過ごして到着する。
たまに地元に帰ると自分の頭の中に記憶していた地図と違う風景が広がっている。
あったものがなくなっていたり、なかったものがあったり、そのまま変わらない風景もあったり。
ここに住んでいる人にとってより良い様に、暮らしていきやすい様に変わっていっているんだろう。
風景が匂いが色が変わっていっているのだろう。
たぶん思い出や記憶には「色」があって、年月を経ると思い出や記憶は薄れていくけど色はより鮮明になっていく。だからその時の気持ちを「色」で覚えている。
自分の生き方が嗜好品的な生き方だから必要、不必要の考え方とは違う方が好きで、まったく必要ないものが残っているのが嬉しかったり、なくなって悲しかったり、それでもあまり使うことのない頭の中の地元の地図を更新していかなければならない。見たものは勝手に記憶してしまうから頭の中の地図は書き変わってしまう。
それでもその場所のその記憶の色だけは残っている。

うちの近くを散歩していたら変わらないものがあった。

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うちの前の田んぼ。一面の田んぼ。
小学生の時はこの田んぼ沿いを歩いて下校していた。田んぼにはおたまじゃくしがわさわさいたし、カブトエビもいた。
先日ちょうど、東京の人にカブトエビの話をした事があったがその存在すら知られていなかった。


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中学校の前の土手。
市立南中学校。中学ではサッカー部に所属していたのでこの土手を嫌っていうほど走った。どの部活も走り込みは土手が定番だった。
久しぶりに土手を歩いてみたら草が邪魔して中々歩きずらかった。今はもう走ってないのかもしれない。


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土手沿いの橋の下。立ったら頭がつく位狭いけどここがなんとなく好きでよく来ていた。

たまに実家に帰ると必ず出てくる食べ物がある。
それが「やきとり」。
東松山市民のソウルフードと言っても過言じゃない食べ物。
豚肉のかしら肉を焼いたものにピリ辛の「味噌ダレ」を付けて食べる呑んべえには堪らないおつまみ。
詳しくは、


の回に書いているので暇を持て余してる方は一読して貰えると東松山の「やきとり」の事も知って頂けると思うのでありがたい。

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東松山市民は皆、好みの店のやきとりと味噌ダレがあってあの店の味噌ダレが美味いとか、あの店は肉が大きいとか、自分のご贔屓の「やきとり」がある。
やきとりを食べていると必ずと言っていいほどその話をする。
今回実家に帰ったら定番のやきとりとなんとお寿司が用意されていた。一皿100の廻るお寿司のテイクアウトだけど庶民の自分にはご馳走。
やきとりとお寿司のサイドを固めるのはピーマンの炒め物と、茄子の油味噌炒め、新生姜、プチトマト、イチジクも。
食べきれないくらいのご馳走だ。ありがたい。

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やきとりを食べると東松山に帰ってきたと感じる。
やきとんではなく「やきとり」。
最近都内でもたまに見る焼きとん屋。鶏肉を串に刺して焼いたものが「焼き鳥」なら、豚肉を串に刺して焼いたものは「焼きとん」。それは至極当たり前で理由としては納得できるけど自分の中でイマイチ飲み込めない。
東松山のものは「やきとり」。
「焼きとん」ももちろん食べた事があるけど何かこれは違うなって感じる。
同じかしら肉を焼いていてもそれは「焼きとん」であって「やきとり」ではない。
たぶん東松山で食べる事の意味が大きいのかもしれない。
その土地でその土地のものを食べる。それが一番美味しい。
大阪の人がよく、「東京のたこ焼きより大阪のたこ焼きの方が断然美味い」と言ってるのを聞く。
たこ焼きなんて簡単な材料と調理工程のものに大きな差異が出るなんて正直よくわからないけど、それはたぶん「やきとり」と同じ事なのだろうな。
その土地で食べていたものを他所で食べてもなんだか違う気がする。
材料や作り方が一緒でもなんだか違う。たぶんその土地で育ち小さい頃から食べていたものには強い思い入れがあって、それは記憶とか思い出とかとは別の自分の中に持っているその食べ物に対する「色」があってそれがなんだか違うって感じて。だからなんだか納得出来ないんだなって思った。
「色」とりどりという取り留めのない話。




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2016年6月30日放送

2016年7月28日放送


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