前回のおさらい!
はらんぼ焼き
灼熱の高知県で汗だくになりながら高知城と沢田マンションという二つの城を制覇。
沢田マンションではお洒落なカフェで地元の野菜を使った絶品の定食に舌鼓を打つ。
そして一路夜の高知市内を目指すのであった。
↓↓前回のおはなし↓↓
さて沢田マンションから再度高知駅に戻る。
夜の高知市内。目的地は決まっている。
『 居酒屋 葉牡丹 』
『吉田類の酒場放浪記』でも吉田類さんが訪れていたこのお店。
創業60年以上の老舗。高いビルに両サイドを挟まれても存在感を示す外観。
入るとすぐにカウンターがあり奥の方にも席がある様な感じ。カウンターの上にはテレビ設置してありNHKが流れている。
し、渋い!
地元の人らしきおじさん達の間にお邪魔してカウンターに座り、とりあえずビールを注文して喉を潤す。
んーやっぱりどこでも冷たいビールは美味いに決まっている。
入ってきた時からずっと気になっていたのだが、カウンター越しに目の前に見えるのは煮込みっぽいもの?薄い茶色で味噌ベースの味付けなんだろうか?
おばちゃんに『ホルモン煮込みと、あとこれ頂戴!』と言うと「土手焼きね」と。
なるほどこれは土手焼きだったのか。
そういえば一緒にホルモン煮込みも注文しちゃったから内臓系がかぶってしまったな。
まぁいいや ♪
目の前で小鉢に注がれる土手焼き、刻んだ長ネギを散らして渡される。
おぉ良いねぇ〜。
卓上の一味唐辛子を振って、一口・・・・
んんっ!美味い!
煮込んだすじ肉はホロホロと柔らかい。
臭みも全くなくて味噌の風味が素晴らしい。
これはあれだな、
バゲット!
バゲットが合うに違いない!タレを少し付けてすじ肉も少し乗せて一口でパクッとやったら美味いに違いない。
ホルモン煮込みも到着。
これにも一味をかけて〜
うん!いい感じ!
白モツを細かく刻んで柔らかくなるまで煮ている!
ノスタルジックな居酒屋の雰囲気に酒もつまみもすすむすすむ。
エンジンかかってきたぜ〜
そうだ!ここでも鰹のタタキを食べようかなぁ。
ん?
鰹のタタキとウツボのタタキの相盛りなんてものがあるじゃないか。
そういえばウツボ美味しかったなぁ・・・・
『 すいませーん、鰹のタタキとウツボのタタキの相盛りのやつを 』
鰹のタタキ&ウツボのタタキ
by葉牡丹
良いね、良いねー
ベーシックにポン酢ですか。
ありだよ!あり!
まずはウツボから・・・・
ん〜ウツボうまぁ〜
皮はもちもち、身はしっとり。
最高か。
・・・・これは、酒だな。
うん!合う!
美味しいなぁ。
テレビから流れるのは今日の相撲の取り組みのダイジェスト。
好きだな、こんな雰囲気の居酒屋。
なんて、しみじみ感じていると隣の席に運ばれてきたおつまみ。
「 はい、はらんぼ焼き 」
はらんぼ!!
そうだ!そんな良いおつまみがあったな!
はらんぼは鰹のはらみの部分。魚の中でも一番脂が乗っているところ。つまりはマグロで言うところの大トロ。
鰹のはらんぼ何かの本で読んでから、ずっと食べたい食べたいと思ってたんだよ。
頼んじゃおっかな。
ここで気になるのは隣の席にきたおつまみと同じものを頼む恥ずかしさ。
何だか真似してるみたいで意識してしまう。
ん?こいつ俺の真似して頼んだんだな。
なんて思われてしまうんだろう。
いや、そうに決まっている。
妙な自意識が邪魔をして、普段はそうゆう時は食べたくてもあえて頼まないのだが・・・・
酒のおかげでそんな気持ちが薄らいだのとせっかく高知まで来たんだしという気持ちで、
『 すいません、はらんぼ焼きひとつ 』
頼みました。
自分の中で悩んだ時間は5秒でした笑
これが世に言う
『 隣の席のおつまみ、頼むは一時の恥、頼まぬは一生の後悔 』
というやつですね。
そんな言葉あるんですか?
いえ、ないです。今作ったんですから。
お酒と旅の高揚感で大きくなった気持ちで思うのは、「 早くはらんぼこないかな〜 」だけです。
焼き物は調理に時間がかかるから、飲み屋で焼き物を頼むのは序盤が定石。
でも!はらんぼなんて魅力的なメニューの前にそんな定石は無力!!
ん?
あの厨房の奥の方で焼いているのは俺のはらんぼじゃないか?
早く焼けないかな〜
by葉牡丹
きたきたきたきたああああ!
良いよ!良いよ!
良いフォルムじゃないか!
名作「 刑務所の中 」風に言うなら、
鰹のはらんぼ、ビューだよ!ビュー!!
皿を置くや否やさっそく、ぱくっ・・・・
んんんんんんんん!!!!
こんな感じなんですね。はらんぼさん。
良いです。非常に美味です。
香ばしく焼いてなお感じる鰹の脂!旨味が凝縮してます!
高知で半世紀以上店を構える葉牡丹。
最高か高知。
良い気分で高知の夜は更けていくのでした・・・・
か、帰りたくない。
まだまだ高知を楽しみたい。
次回!
さらば高知!
最後まで堪能し尽くしてやるぜ高知!
鰹旅情編最終回!!
おまけ