僕の生まれ育った地は、埼玉県の東松山市というところで、池袋駅から私鉄東武東上線で約1時間。駅前の商店街を除けば田んぼと畑が目の前に広がっている、関東平野の広さをそこそこ実感出来る街です。
よく田舎の人間は自分の地元のアピールポイントとして、
「 うちの地元高速のインターあるし! 」
と、さも我々は田舎の中でも選ばれた存在である事を自負しているかのような事を言う事があるが( 田舎あるある)
昔、同じように自信満々で東松山インターを自慢した僕に都内在住の人間が、
「 いや、インターは田舎にしかないだろ 」
などと一蹴されて、確かにそうかもしれないと妙に納得してしまった事がある。
以来、二度と同じ事は言うまいと心に深く刻み込みました。
と、そんな田んぼと畑とインターのある田舎ですが(イオンはない)、中高生の頃の僕はそんな田舎に当たり前に広がっている風景が僕は嫌で仕方がなかったです。
まあ確かに稲穂の実る田園風景や緑の鮮やかな畑の景色よりも、テレビで見る高いビル群や大勢の人が行き交う街や煌びやかなお店の数々の方が魅力的に見えるという中高生の方が多いに違いない。
御多分に漏れず僕も片田舎よりも東京に住みたいと夢想していました。
今現在都内に住んでる僕ですが住んでいるのは都心部ではないです。
周りに高いビルも少なく駅前にはどちらかといえば煌びやかなお店よりも風情のある呑み屋の多い街『 荻窪 』に住んでいる。
いや正確に言えばJR荻窪駅と京王井の頭線高井戸駅の中間地点、周りを閑静な住宅街に囲まれ、近所には『 善福寺川 』という小さな川が流れていて、川の両サイドには春には満開の桜、夏には新緑、秋には道が見えない位の落ち葉を落とす、そんな自然のある街に住んでいる。
いや!田舎の自然あふれる風景にうんざりして東京出てきたんと違うんかい!!
どうも僕は自然と自然に惹かれていたみたいです。
そう!自然だけにね!!
今皆様の心の中に沸いた感情はそのままとどめておいて下さい。間違ってもコメント欄にコメントしないで下さい。
というわけで今回話したいのはそんな僕の地元の名物、
やきとり
です。
「 は?焼き鳥って名物とかそうゆうもんじゃなくない。ただの居酒屋のメニューでしょ 」
そう思った方も少なくないでしょう。
そんなあなたは、喝だ!!
張本ばりの喝を喰らって自分の考えを本当に改めて頂きたいです。
そもそも東松山名物は『 焼き鳥 』ではなく『 やきとり 』なのです。ひらがな表記のやきとりこそ正真正銘東松山名物のやきとりなのです。
その理由を話していこう。
というわけで今回のテーマは、
【 東松山のやきとり文化と味噌ダレ 】
東松山という街は『 やきとり 』を市の名物にして前面に売り出している。
そしてその『 やきとり 』はなんと鶏肉ではなく豚肉を使用しているのです。
それも豚の顔の部分のお肉、かしら肉と呼ばれる部位を使用したものなのです。
豚肉なら、そんなの『 焼き鳥 』じゃないじゃん。
と思われる方もいるでしょう。
でも豚のかしら肉を串に刺して焼いたものが東松山では『 やきとり 』と呼ばれ市民に広く親しまれているのです。
東松山の駅前から続く商店街には何十軒もの『 やきとり屋 】が軒を連ね、郊外にも多くのやきとり屋 』が存在するのです。それが『 やきとりの街 東松山 』なのです。
厳密に言うと鶏肉を焼いたものを『 焼き鳥 』、豚肉を焼いたものを 『 やきとり 』と言うらしいのですが、そんなややこしいことは東松山市民の大半は知ったこっちゃねーよと思っているに違いないです。
因みに『 焼きトン 』は未だに僕は認めていません。
そんな幼い頃から豚のかしら肉を『 やきとり 』と呼び慣れ親しんでいた僕にある時事件が起きました。
高校生の頃電車で20分弱とはいえ隣の隣の市に通っていた僕は学校帰りにお腹が減り学校の最寄り駅の商店街に寄り総菜屋さんで買い食いをしました。
その時に僕が注文したのが『 やきとり 』でした。僕が頭に思い描いていたのは豚のかしら肉の『 やきとり 』。
だがしかし!
出てきた商品は当然 『 焼き鳥 』。鶏肉のものでした。受け取った商品のフォルムを見て、「 あれ? 」とは思ったものの一口ぱくり、その時、思ったことが思わず口をついて出てしまっていました。
『 ・・・・これ、鶏肉じゃん 』
そうです。もちろん鶏肉でしょう。だってここは東松山ではないのですから。ただ当時の僕は『 やきとり 』= 『 豚のかしら肉 』だったので、『 やきとり 』を注文して鶏肉を焼いたものを出されるなんて思いもしなかったのです。
なので当時の僕が選んだ選択は総菜屋のおじさんに、
「 すいません、このやきとり、鶏肉なんですけど 」
とクレームをいれることでした。
おじさんも前代未聞のクレーマーにさぞかし困惑した事でしょう。現におじさんは反応に困っていたのを覚えています。
そしておじさんの困ったリアクションを見て初めて僕は気づいたのです。
あれ?『 やきとり 』ってもしかしてやき( 焼き )とり ( 鶏 )なのではないか?
という事は僕が今さっき行った行動は、
僕「 すいませーん、やきとり( 豚肉 )下さーい。」
おじさん「はい、焼き鳥( 鶏肉 )。」
僕「え、これ鶏肉じゃん。やきとり( 豚肉 )じゃないじゃん。すいませーん、これやきとり( 豚肉 )じゃないです。」
おじさん「え?焼き鳥( 鶏肉 )だけどね。」
とこういう事だったのか。
こいつはとんでもないイカれた野郎だなと思われたに違いない。
そうです。あの日僕は初めて『 やきとり 』という豚のかしら肉を使った料理が異端であると気づかされたのです。
そんな勘違いをするくらいには東松山市民の心に強く根付いた『 やきとり 』=『 豚のかしら肉 』というこの公式があるのです。
さらにもうひとつ、東松山の『 やきとり 』に欠かせないものがあります。
それが『 味噌ダレ 』なのです。
味噌をベースにニンニク、生姜、唐辛子等々様々な調味料をミックスしたものが『 味噌ダレ 』です。
この『 味噌ダレ 』を『 やきとり 』にハケで塗って食べるんです。
これがまた美味いんです。
豚のかしら肉は、肉質が柔らかく脂身の旨味が強いのでそのかしらにピリ辛の味噌ダレがよく合うんです。
なので東松山ではやきとりは全て塩で提供をされます。というか下味の塩のみなんです。
タレですか?塩ですか?などと野暮な事は聞きません。
塩一択なんです!
この『 味噌ダレ 』ですが、やきとりはもちろん、焼肉、野菜炒め、らーめん、うどん、餃子のタレと何でも合うんです。
東松山市民のご家庭の冷蔵庫には常備されていると言っても過言ではない『 味噌ダレ 』
『 味噌ダレ 』は東松山市民のソウルフードといえるでしょう。
そうです。
前述の総菜屋でやきとりを頼んだ時もまずタレか塩か聞かれて、は?何言ってんだ?何だよタレって塩に決まってんだろ!てか塩はお前が最低限する仕事だからな。タレでも塩でもねーよ!味噌ダレだよ!
と思っていたんです。思えばあの時に気づけば良かったんです。気づいていたらあんな悲劇は起きなかったんです。
あーここまででだいぶ僕の中で『 やきとり 』食べたい熱が高まってまいりました。
『 やきとり 』に『 味噌ダレ 』をたっぷりつけて
ほおばり生ビールで流し込む・・・・
くうううううううううっっっっ!!!!
最高だぜ!!
やはり定期的に食べたくなってくるものですね。
近いうちに地元に帰ろう。
やきとりを食べに。
皆様も東松山いらしてみてはいかがでしょうか?都内から電車で約1時間、休日の夕方早い時間にふらっと行ってやきとりを食べてお酒を飲んで帰るには良いんじゃないでしょうか?
休日とはいえ夜の上り電車はかなり空いているのでゆっくりと座って帰れるでしょう。
《 埼玉県 東松山市 》是非お越し下さい。
そして是非食べて下さい。豚のかしら肉のやきとりと味噌ダレ。
味噌ダレは今はお取り寄せも出来るみたいなので、いくつかURLを記載しますので、お試しに買ってみてもいいかもしれないですよ。
ハマったら是非東松山に。
今回はやきとりの苦い思い出と地元自慢でした。
【出演ライブ情報!!】
日付け変わって今日!
『なかのピンネタバトル』
日時:2月27日(土)
開場15:50 開演16:00
チケット:予約当日共に300円
下記ホームページの予約フォームからご予約頂けます。
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『 オフィス北野若手Presents フライデーナイトライブ 』
日時:3月11日 (金)
開場:19:00 開演:19:30
会場:関交協ハーモニックホール (丸ノ内線 西新宿駅)
チケット:前売り1500円 当日2000円
下記ホームページの予約フォームからご予約頂けます。
※ 学割も使えます
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『ジャンプセカンドステージFINAL』
日時:3月21日 (月・祝)
日時:3月21日 (月・祝)
開場:14:15 開演:14:30
会場:新宿ハイジアV1
チケット:前売り500円 当日700円
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でもご予約受け付け致します。