藤井孝昌です。

 

夏は便秘の季節であることをご存じでしょうか。

今回は消化器内科医の松生恒夫さんによる胃や腸の整え方をご紹介します。

 

最高気温が30度以上の真夏日や35度以上の猛暑日が続くと「排便困難」や「硬便」を訴える患者さんが増加します。夏場は汗をかくので排尿回数が減るとともに、大腸内でも同様に水分減少が起こっています。生理学が専門である河原克雅・北里大学名誉教授の報告によると水分をこまめにとっていても小腸、大腸に吸収されて汗や尿として排出されるため、便に残るのはわずか2%であるといいます。

 

また、食欲減退による朝食をとらない場合には直接反射による腸の蠕動運動が起こらず、食物繊維の摂取量が減少することで便の量が減り、水分の摂取が少ないことで一層硬くなります。さらにエアコンがきいた部屋で腹部を冷やすことで自律神経の交感神経が優位となり。大腸への血流が低下し消化管の動きを抑えてしまいます。

 

対策として乳酸菌や食物繊維が豊富な飲むヨーグルトやバナナを摂取し、1時間ごとにコップ一杯程度の水分補給を行うことが大切です。ほかにも腹部を冷やさないような工夫やシャワーではなく、半身浴にすることで夏便秘を防ぐことが可能です。