藤井孝昌です。

 

感染症の感染経路の多くは、家庭内感染です。

家でのマスク着用や同じ皿や鍋の料理を食べないようにするなどで予防を行っている方もいるかと思いますが、感染の原因はこれだけでなく無意識の共有が家庭内感染のリスクを上昇させている可能性があります。

 

ここでは内科医の佐藤留美医師の解説をご紹介します。

まず、感染に繋がるアイテムとして「バスタオル」があげられます。

家族内に感染者がいる場合、そのタオルを他の人が使用することで、ウイルスが手や顔に付着し感染症を引き起こす可能性があります。

 

また、一度使用したタオルを干して共有することも避けることが望ましいです。

使用後のバスタオルは放置知ることで菌が増殖するため、一回使用するたびにその都度洗濯をすることが理想的です。

 

次に「刃物類」があげられます。

爪切りを家族内で共有していることが多いかと思いますが、爪切りも刃物になり爪や指先を傷つけてしまうことがあり、そこから血流感染を起こるリスクがあります。ほかにも爪白癬が伝播することもあります。

 

共有しないことがベストですが、共有して使用する場合には最低10分間はアルコールに爪切りを浸すこと、もしくはアルコールで2度拭きして消毒を行うことが効果的です。

 

その他にも、かみそりや指を入れて取るタイプのハンドクリーム、個包装になっていないフェイスパックなど素手で直接触るものは注意が必要で、使い捨てのスプーンやヘラを使用することがおすすめです。

 

日ごろから分けられるところは分けて使用するなど、接触感染予防に気をつけることが大切です。