藤井孝昌です。
くしゃみは気道に大きな圧負担をかけますが、くしゃみを抑えるために鼻つまみや息止めをすることで、気道が傷害されるリスクがあることがわかっています。
くしゃみによる圧負荷の大きさで臓器に様々な傷害を起こすこともあるようです。激しいくしゃみで横隔膜や脾臓に損傷を起こしたという報告もあります。
また、くしゃみを我慢しようとして鼻をつまんだところ、気管に穴が開いてしまったという事例もあります。
くしゃみが出る前に鼻をすするなどの出ないようにする行為は問題ありませんが、出口にふたをする「内部爆発」をさせるような我慢の仕方は問題とされています。
私たちがくしゃみをする寸前は、肺の体積を大きくして息を吸い込んでいます。そして、吐き出す瞬間に肺をしぼませて体積を小さくします。ですが、出口にふたをすることで、小さくなった肺の唯一の脱出口である気管にかかる圧力は相当なものになり、傷害を起こすことに繋がります。