書き出しに注目させてくれた本 | 起業長屋の女将 " ぶっちゃけで ごめんあそばせ "

起業長屋の女将 " ぶっちゃけで ごめんあそばせ "

みんな幸せになるために生まれてきました。事実は一つですが、捉え方で幸福度が変わりますよ
感じたこと、思ったことを言葉のサプリとして綴ります。



瀬尾まいこ著
短編集「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」

なんだか不思議な世界観 
とても私には考えつかない設定
物語は どれも温かくて ぬくもりに包まれるような内容

書き出しが上手い
解説にも書かれているが、巧みに気を惹き、次々に読みたくなってしまう。

例えば「優しい音楽」
”いつも千波ちゃんは僕が家に行くことをとても嫌がる”
主人公が誰かも登場人物との関係も分からない中で
「どうして嫌がるの?」と先を読みたくなる。

「タイムラグ」
”まったくもって私は都合のいい女なのだ。いつもなんだかんだと面倒なことを押しつけられる。”
一体なにが起ったんだ? と引き寄せられる

「がらくた効果」
”「拾ってきちゃった」玄関まで出迎えにきたはな子が俺の姿を見るなり言った”
なにを拾った? 猫か?犬か?・・と思いきや おじさんだった

今後 本を読むとき 書き出しに注意してみたい。