学生時代の友人が 定年退職した。
昭和52年卒業・・・
四大卒の女子なんて敬遠されて、なかなか就職口がなかった時代、
大証一部の企業に入社し、３０を過ぎて男女雇用均等法が制定されて総合職になり、
結婚しても寿退社せず、40手前で子供を生み、初めて産休育休を取り、
その後 役職を得たのは、その会社で彼女が第一号だった。
ここ15年 私のまわりは起業家ばかりで、
起業家の価値観が中心だったが、
楽イキ処方箋の活動を始めると
当たり前だが、企業に勤めている人の割合が多いことに気付かされる。
だから 彼女に色々聞きたかった・・・。
単刀直入に聞いた
「会社を辞めたいと思ったことあるはずよね。でも定年まで続けられたのはどうして？」
息子を産んで、仕事復帰した時に辞めようかと思ったらしいが、夫の協力もあって、
続けることが出来た。
二度目は 配属された上司と上手くいかなかった時。
それまでは とにかく職場の雰囲気があたたかくて、会社に行くのが嫌だと思ったことはなかった。
夫に相談したら、
辞めてどうするの？
転職するの？ 自分で何か始めるの？ それとも専業主婦になる？
一人の上司に手こずっていて、たくさんのお客様を相手にする商売なんか無理だよ。
あなたのお客様は 給料をくれる会社 その会社に給与査定を出す上司だろ。
そこから 彼女は 考え方を変えて、上司の好むゴルフを始めて・・・
ハッピーハッピーではないにせよ、覚悟が決まったらしい。
どこの会社でも 新人研修のときに 「お客様を大切にしよう」 とすりこむ。
彼女は言った。
「お客様に喜んでいただくために」 とか 「お客様のありがとうの言葉が糧になる」 とか
全部 本当だと思うわ。
私みたいな 生産管理の仕事でも 製品を使ってくれるお客様のことを描いて仕事する。
大事だと思うよ。間違ってないわ。
会社のために仕事をするな とか お客様のニーズを優先に って 建前だわ。
お客様がお金を払ってくれて、会社にお金が入るから、私たちに給料を払えるのだけど、
会社員のお客様は 給与査定する上司であることを忘れちゃいけない。
そう腹をくくってからは 仕事をやらされてる感がなくなったらしい。
起業家の大半は サービスや商品の 直販 でしょうけど、
それでも あなたのお客様は だ～れ？
一人一人の顔を 思い浮かべてみましょう。
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