先日、「住宅ローン控除期間の延長」についての記事を書きましたが、マイホーム購入にあたり、もうひとつお得な制度があります。
それが、「すまい給付金」。
すまい給付金とは、住宅を購入した人が現金をもらえる制度のことです。
なぜこのような制度ができたかという話は、消費税率が5%から8%に引き上げられた2014年にさかのぼります。
このとき、増税前の住宅購入の駆け込み需要増と、増税後の反動減を抑えるため、住宅ローン控除の最大控除額がそれまでの2倍の年間40万円、10年間で400万円に拡充されました。
この大型減税は、増税分をじゅうぶんに補えるお得な優遇策でしたが、年間40万円の控除をフルに受けるには、所得税と住民税(上限13万6500円)を40万円以上納めていることが前提となります。
ところが、年収が高くないと税金をそれほど多く納めていないので、せっかくの住宅ローン控除の拡充というメリットを十分に活かすことができません。
そこで、年収が一定額以下の人向けに、住宅購入の際に現金を支給する制度がつくられたというわけです。
すまい給付金でもらえる額は、年収や家族構成などによって決まります。
消費税率8%のときは、年収の目安が510万円以下の人を対象に最大30万円が給付されていましたが、10%に引き上げ後は、年収の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円を給付されるように拡充されました。
すまい給付金の対象は、新築・中古住宅ともに該当しますが、それぞれ対象となるための要件が異なるので注意が必要です。
期間は、2021年12月まで実施される予定となっています。
申請は、全国に設置されているすまい給付金申請窓口への持参、またはすまい給付金事務局への郵送により行うことができます。
引渡しが完了してから1年3ヶ月以内という申請期限が定められており、実際に申請を行えるのは入居後となります。
国土交通省が公開しているサイトでは、すまい給付金の対象となるか?いくらくらいもらえるのか?など、簡単な情報を入力することでシミュレーションすることができます。
大きな補助金がもらえる制度ですので、近々マイホーム購入を考えている場合には、住宅ローン控除と合わせてしっかりと確認してみてくださいね。
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株式会社 藤原木材産業
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