「美しい街並み」と聞くと、ヨーロッパの街を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

中世のヨーロッパ建築が醸し出す、まるで童話の世界へ入り込んだかのような光景は、世界中の多くの人を魅了しています。

 

なぜ、ヨーロッパの街並みはこんなにも美しいのでしょうか。

 

その大きな特徴のひとつとして、建物に統一感があり、街全体が美しく整っていることにあると思います。

 

ヨーロッパの国々では、景観に関する建築規制を定めた法律が多く存在し、建物の高さ、屋根の色や壁の色、デザインなどが揃うため、美しい街並みが保たれています。

 

また、こうした法律に関わらず、歴史的に古い建物が多い街の中で新たに建物を建てる時には、周りの景観と調和するように建てる人が多いそうです。

 

 

 

日本では、建築規制をしている都市として思いつくものに京都があります。

 

歴史的建造物や古い街並みの残る京都の街中では、茶色や黒などの地味な色合いのファストフード店や瓦屋根のコンビニを見掛けます。

 

これは、京都市の景観規制の条例に基づき、景観の統一感を図るために周りの環境に合わせて工夫されたデザインになっているようです。

 

こうした景観に配慮されたデザインのおかげ街並みは美しく保たれ、その街の在り方を大切にしようする人々の思いが感じられます。

 

 

 

 

「美しい」と感じる基準は人それぞれ異なりますが、景観における美しさとは、その地域らしさを守り、人々の暮らしと調和することだと思います。

 

家もまた同じで、奇抜でない普遍的なデザインの家は、周りの風景に溶け込み、街並みに美しく映えるのではないでしょうか。

 

そして、新たに家を建てるときには、その家が周辺で暮らしている人々にどのような影響を与えるのかを考えることも大切です。

 

「我が家もこの街の風景の一部になるのだ」と考えると、家づくりのやり方も少し変わってくるような気がします。

 

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