家づくりの際に、和室を作るか作らないかで悩む人が多いようです。
和室は伝統的な日本家屋の要素ですが、生活スタイルの欧米化に伴いフローリングが普及し、洋室が増え、畳敷きの和室は減少しました。
最近の新築マンションでは、和室のない間取りも多く見かけるようになりました。
ところが、新築住宅での和室や畳のある間取りの割合が、ここ10年ほどで増加しているとの調べがあるそうです。
和室に慣れ親しんだ世代の人たちだけでなく、若い人たちからも和室の良さが見直されているようです。
和室の魅力
和室の魅力は、何と言ってもその使い勝手の良さ。
誰かが訪ねてきた時の客間としてだけでなく、アイロンがけや洗濯物をたたむ家事スペースとして使ったり、小さい子どもが遊んだりお昼寝をしたりする場所など、さまざまなシーンで活躍します。
そして、和室が愛されるもうひとつの理由は畳にあると思います。
たくさん空気を含んでいる畳は、調湿性や断熱性に優れていて、夏はさらりと涼しく、冬はヒヤッとすることなく自然な温かさがあり、クッション性が高くフカフカとした柔らかさがあります。
フローリングの床に直接座ったり寝転んだりは少しやりづらいところがありますが、畳の上だと、なぜか心置きなくゴロゴロと寝転ぶことができますよね。
また、畳に使われるイグサの独特な香りには、リラックス効果もあるそうです。
フローリングが主流となった現代でも、和室のある生活に魅力を感じる人が多いのは、日本人の私たちにとって癒しの空間だからなのかもしれませんね。
和室のかたち
日本人にとって魅力のあふれる和室。
現代の住まいに合うように、さまざまなかたちで取り入れられています。
リビングと隣り合わせになっているこちらの和室。
引き戸を開けると、和室と洋室がひと続きの開放的な空間になります。
来客時には、引き戸を閉めて個室の客間としても使うことができます。
近年人気があるのは、小上がりの和室です。
段差が付くことで空間にメリハリが付き、籠り感のある和室になります。
また、隣接するLDKと目線の高さが揃い、馴染みやすくなります。
造りつけの棚やカウンターで、勉強やお絵かきなど作業をするスペースとしても役立ちますね。
リビングとフラットに繋がった畳コーナーは、リビングと一体感が生まれます。
間仕切りの建具はなくオープンな印象ですが、天井を低くしたり棚で仕切ったりすることで、空間をゆるやかに区切っています。
こちらは、埋め込み畳のあるリビング。
まわりがフローリングなので、畳のへこみを気にすることなく家具を置くことができます。
半畳サイズで縁なしの琉球畳は、モダンな空間とも調和します。
日本人にとって、和みの空間とも言える和室。
その和室にもバリエーション豊富なスタイルがあります。
リビングに隣接している方がいいか離れていた方がいいか、あるいは小上がりの和室がいいかフラットな方がいいかなど、家を建てる前に「和室をどのように使いたいか」をイメージをしながら、自分たちの生活スタイルに合った和室を考えてみてくださいね
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株式会社 藤原木材産業
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