みなさんの家には、廊下はありますか?
近年「廊下のない間取りにしたい」という人が多いようです。
「できるだけ部屋を広くしたい」
「無駄なスペースは省きたい」
間取りを考えていくときに、限られた土地や費用の中で、極力無駄なスペースをなくそうとしたり、効率的な部屋の配置を考えたりした結果、廊下というスペースを削る人が増えてきたのでしょう。
では、廊下がない家には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
「廊下がない家」のメリットとデメリット
メリット
・部屋(居室)の面積を広く取れる。
・床面積が小さくなり、建築コストを削減できる。
・部屋と部屋の距離が近くなり、生活動線が短くなる。
・家族が顔を合わす機会が増え、コミュニケーションが取りやすい。
デメリット
・生活音や臭いが家中に広がりやすい。
・部屋と部屋が繋がっているため、プライバシーの確保が難しい。
・LDKが各部屋への通路も兼ねるため、動線が交錯しやすい。
廊下を居場所に
廊下の基本的な役割は、玄関と部屋、または部屋と部屋をつなぐ通路となることですが、その廊下に通路以外の機能を持たせてあげることで、ただの通り道ではない多目的な空間になります。
例えば、廊下の壁面をクローゼットにして収納したり、物干しポールを付けて室内干しスペースにしたりすれば、廊下を有効活用することができますよね。
また、カウンターや机を置いて勉強するスペースにしたり、本棚を付けてライブラリーにしたり、お気に入りの絵画や写真を飾ってギャラリーコーナーにしたり…
廊下も空間のひとつとして考えることで、心地よい小さな居場所ができあがります。
廊下は「ゆとり」
廊下をなくすと、部屋を広く取ることができます。
しかし、廊下をなくすことで、家が窮屈な印象になってしまいます。
それは、廊下が家にとって「ゆとり」の空間だからです。
限られた広さの中で、無駄を切り捨てるのも確かに大事ですが、心地よい暮らしに必要なゆとりまで削ってしまわないよう、家全体のバランスにも気をつけたいものですね。
廊下をなくして限られた空間を最大限に使うか、廊下を作って空間にメリハリをつけるか…
家全体のバランスも考えながら、それぞれの暮らしに合った廊下づくりをしてくださいね
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株式会社 藤原木材産業
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