家づくりで後回しにされてしまうことの多い外構。

 

中でも、自転車を置くスペースについては見落としがちです。

 

「とりあえず外に置いておけばいいや」と思っている方がいるかもしれませんが「青空駐輪」は要注意です。

 

自転車にとって雨は大敵。

 

どんな自転車でも、雨風にさらされると錆びやすく、シート部分なども傷みやすくなります。

 

また、雨が止んだ後にビショビショに濡れてしまったサドルに座るのは避けたいので、せめて、玄関ポーチなど雨露が多少なり凌げる場所に置くことをおすすめします。

 

しかし、1台くらいなら玄関脇に置いておけるかもしれませんが、子どもが成長していくにつれ、自転車の台数も使う頻度も増えていくもの。

 

せっかく家を建てるなら、雨に濡れず、出し入れのしやすい自転車専用のスペースを作りたいですよね。

 

 


自転車のサイズってどれくらい?

 

一般的に、大人用の自転車のサイズは、幅が約60cm、長さは約180cm。

 

自転車を4台置こうと思うと、幅240cmのスペースが必要です。

 

ただ、この計算だと自転車同士の隙間がないので、余裕を持って1台につき80cmくらいの幅があれば使いやすくなります。

 

自転車って意外と場所を取るんですね!

 

 

どこに自転車を置く?

 

では、自転車はどこに置くのがよいのでしょうか。


・ 軒や庇の下に置く
家の軒や庇(ひさし)を大きく突き出だせて、その下に自転車を置く方法です。


自転車は雨から守られ、人も雨に濡れずに自転車まで辿りつくことができます。


ただ、雨の日に横風が吹くと濡れてしまいます。

 

・ サイクルポートを作る
外構工事で屋根付きのサイクルポートを設置する方法です。


豊富なサイズとデザインの商品が販売されているので、庭の広さや形に合わせたものを選ぶことができます。


壁付きのものもありますが、四方を覆うことはできないので、風が吹き込むことで雨に濡れてしまったり、屋外なので砂埃が付いてしまいます。


また、庭にある程度のスペースが必要で、家の見た目にも影響してくるので、設置する場合には計画が必要です。

 

・ 屋内に収納する
家の中に自転車を収納するスペースを作るという方法です。


玄関を広くしたり、広めの土間収納やシューズクロークを作って自転車を収納できれば、雨や風だけでなく、砂埃や太陽の紫外線からも自転車を守ってくれます。


屋内なので盗難対策にもなり、高級なロードサイクルや電動自転車などでも安心です。

 

 

広い玄関土間のある家

 


外に置く場合は…

 

外に自転車置き場を設ける時に気を付けたいのが、駐車場との位置関係。

 

自転車置き場と駐車場が近すぎたり、自転車を出し入れする時に車のすぐ側を通らなければいけなかったりすると、自転車が車を擦って傷つけてしまう可能性があります。


また、自転車を置く位置によっては、強風で自転車が倒れた時に車にぶつかってしまう危険性もあります。


そのため、自転車と車が干渉しないように、自転車置き場と駐車場の場所を考えることも重要です。


また、スポーツサイクルなどデザイン性の高い自転車ならいいのですが、普通のママチャリや子ども用のカラフルな自転車が外からよく見える場所に置いてあると、せっかくこだわってオシャレにした家や庭も、生活感のある雰囲気になってしまいます。

 

屋外に自転車を置いておく場合は、配置にも気を配りたいところですね。

 

ゆとりある玄関ポーチ

 


意外と場所を取る自転車は、どこにどんな風に置くかによって、使い勝手や家の見た目が変わってきます。

 

後になって困らないように、できれば家の設計段階から、何台の自転車をどこ置くのかを想定しておきたいですね 自転車自転車自転車

 

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