皆様いつもご拝読ありがとうございますm(_ _)m

fujihana事白血病患者の王です



今日は朝から決断を迫られていたのですが‥

大人の都合で一時退院しなければいけないのかどうかと今後の治療をどうするのかを30分程話し合って決めました。




皆様もガンだけでなく大病を診断されて大きな分岐点となる命に関わる決断を急に迫られる事もありますよね。


私も始まりはかなりガンが進行し過ぎて

余命1週間も無い治療しても一ヶ月と言う所から

スタートしました。


十数年前はまだスマホも普及する前だったので

ガラパゴスケータイで調べる事も出来ない時代でしたし(物凄く電波も悪い病棟‥色々な医療機器がある為?)

パソコンも有線が病棟内で使えない環境なので

社会情報から隔離された環境下で当時不安だらけの日々を過ごしました。

←今の患者さんはとても恵まれた良い環境だと思います。


当時はゲーム機の持ち込みもノートパソコンの持ち込みも禁止でしたから暇をどう過ごすかは一番の課題でした。


そんなこんなで今回の治療は私も全くの未知の治療なので今回は読者の皆様と一緒に学んでいこうかと思いますのでお付き合い頂ければと思います。






という訳で今回は


AZA療法とベネクレクスタを組み合わせた治療に
ついて学んでいきましょう。



スケジュールはこんな感じ。


最近は普通に白血病患者さんはビダーザの治療はかなり主流になりつつあるのですが‥

私は初めて使います。

いつもはもっと強い抗がん剤治療ばかりだったので完全に血球が下がり切らない治療は初めてです。


では

ビダーザ治療とはどう言ったものなのでしょうか?



ビダーザ治療は皮下注射か点滴からの輸注の

どちらかで点滴の場合10分から15分で終わるので

大量キロサイド療法みたいに3時間とかの滴下時間はかからないし量もかなり少ないですね。


副作用は殆ど無いに等しいとは看護士が仰ってますが、下の写真が主な副作用だそうです。



まあ全ての抗がん剤にも言えますが、

便秘になりやすいというのが主な副作用だそうで

その他の副作用も出たらその都度対応するっていうのは他の抗がん剤と変わらないので

頭の片隅に覚えておく程度でいいでしょう。


そして今回のメインとも言える

ベネクレクスタ

←(。´・ω・)ん?そもそもベネクレクスタって何よ?呪文?


薬剤師さんの説明では…



​「BCL-2阻害剤」と呼ばれる飲み薬だそうです。


(。´・ω・)ん?より分かんないんですけど?舐めてんの?


AML(急性骨髄性白血病)では、白血病細胞内に

特定のタンパク質(BCL-2タンパク質)が過剰に発現している事が現代医学では知られている事実だそうです。


なので特定のタンパク質(BCL-2タンパク質)

細胞死を抑制する為白血病細胞がどんどん増えていくそうです。


そこで今回の治療薬ベネクレクスタで

特定のタンパク質(BCL-2タンパク質)を阻害して

白血病細胞の死滅を促すという事です。

←ε=(・д・`*)ハァ…ここまで説明して欲しいよ薬剤師さん…新人だから超簡潔過ぎ…新卒ホヤホヤだから大目にみますか。


とまあ私の知識と調べて見ての説明でした。


では次に対象になる患者さんについてですが…

身体の状態が悪く

年齢65歳以上の方や合併症で

強力な薬物治療を行えない患者さんが対象


との事です。

これは物凄く医学界にインパクトを与えたそうです。


通常は65歳以上の高齢者や心臓や肝臓などの基礎疾患がある患者さんは抗がん剤治療を諦めなければならないのが従来の常識でした



私も含め病歴と治療歴によって強い治療を選択肢として失った人でも出来る治療が承認されて徐々に患者さんに治療の切り札的存在になって来ているそうなのでとてもいい事だとは思います。


  治療の進め方

今回はビダーザの点滴を5日間

ベネクレクスタの服用を

初日は朝食後内服100mg


2日目~5日目迄100mgを朝と夕の食後内服

(合計200mg)


6日目以降は先生のカンファレンスで内服量は決定

それを4週間持続して内服を予定してます。


そしてなんと言っても薬を飲むに当たって食べ物との相性があります…


免疫抑制剤同様に

グレープフルーツ及びグレープフルーツを含む食品や飲料水も禁止です。

また

ハーブティーやサプリメントも禁止です。

効果を弱める恐れがある為


また飲み合わせの注意しなければいけない薬もあるので主治医または薬剤師さんにしっかりと説明を受けましょう。


私はカビの真菌薬のフルコナゾールと相性悪いそうなので中止するそうです。

また免疫抑制剤とも相性が悪いそうなので

色々量を調整して対応するそうです。

←私は今DLI輸注しているので完全に辞めてますが…


そして副作用ですが



特に気を付けなければいけない症状として

  • 腫瘍崩壊症候群
主症状として
尿量の減少・混乱・発熱・寒気・異常な疲労感
・息切れ・筋肉痛など

  • 骨髄抑制

主症状として

貧血(めまい・息切れ)

出血(歯肉炎・鼻血・痣・内出血)

  • 感染症(肺炎・敗血症)
主症状として
発熱・寒気・咳・痰・倦怠感・脈が早くなる等

ここでも大事なのは毎日1.5~2ℓの水分補給を摂ることが求められます。
というのも
腫瘍崩壊症候群というのが厄介で
治療によってがん細胞が急激に壊れ

がん細胞に含まれている成分が血液中に一気に
大量に放出される事によって引き起こされる副作用なので水分補給をしっかりしていれば尿酸が結晶化しにくくなり電解質のバランスが崩れる事も予防できると言う一石二鳥です。
また肝臓や腎臓を守る為にも大事になります。


詳しくはこちらの記事よりお読みください。



あとは下痢や便秘や吐き気は抗がん剤に付き物なので省略致します。


そして最後に大事なのが


必ず食事をとった後に飲む事


という事は言われました。


何故か?

その方が薬の吸収率が1番高いので治療効果を

求めるなら空腹の状態より胃に食べ物を入れている状態がいいとの事でした。

←(-_-)ウームこれが1番自信が無いとも言える


でも今日からお試しで出された



エネーボを少しでも飲んでから薬を飲んでもいいとの事でした。


メイバランスよりもタンパク質の吸収率が

いいとの事でこれを出されています。



このエネーボも昔は名前が違ったんだけど…

でも缶タイプは変わらないので十数年前を思い出してしまいました。

でも相変わらず激甘で油分が多いので胃もたれしましたけど…

治療の為に根性で飲むしかないですね‎꜀( ꜆-ࡇ-)꜆


明日から長い治療が始まりますが…

今回も大きな合併症が出ない事を祈りつつ乗り越えたいと思います。


では今回はここまで


いつもご拝読頂きありがとうございますm(_ _)m


次回へ…続く



Fujihanaでした。