「セミだ!セミだ!セミだー!」
田舎育ちの大野は虫に目がない。
お客様、もしセミの寿命が50年あれば、セミも豊かな住環境を追い求めるでしょうか?
いいえ、きっと木の上で鳴き続けるだけでしょう。
豊かな住環境は人間だけの特権、豊かな住居探しのお手伝いを是非させて下さい。」
大野の営業トークが炸裂する。
大野は物件の代弁者である。
このお家の良いところ、悪いところを余す事無く伝えていく。
「見てください!駐車場がこんなにひろーーいですよ!」
鍛えた体を惜しげもなく使い伝えていく。
駐車のしやすさや道路からの乗り入れ状況などは現地で体感しないと分からない。
バンっ!
こちらが玄関です!
このポーズはクラーク博士を参考にしていると大野談。
そしてこのポーズには大野が片手を伸ばしても余裕のある玄関です。という意味も込められているという。
小さいお子様のいるご家庭では玄関にベビーカーや三輪車など置けるスペースがあるのかもチェックです。
「とてもくつろげるリビングですー、寝てしまいますね!」
リビングでは、実際の生活をイメージしやすいように家具を配置してあり、希望の家具が置けるのか、リビング窓からの人の目線などの確認も実際見て確認できる。
自分たちの生活をイメージして購入できるのも建売のメリットだ。
物件探しをする際にはどんな生活スタイルを希望するのかを家族で話しあっておくと具体的にお家を見る事ができる。
希望の生活スタイルが決まらないご家庭でも実際お家を見て体感して頂く事で、こんな風が良いよね♡なんて意見が出やすくなる。
いろんな物件を見る事で、物件の良し悪しを判断する目がついてくる。
内覧は良いことづくめだ。
「床下収納には僕も収納できますよ!」
遊び心も忘れない。
これが大野クオリティ。
これはそんな楽しい内覧中の写真である。
皆様、お分かりいただけただろうか。
楽しい内覧中の写真に映り込むものを。
楽しい雰囲気に誘われた別の営業マンが偶然にも映り込んでしまったのだろうか。
その日以来大野との連絡は取れていない。
不動産営業マン大野の奮闘記 完
まってください!
まだおわりません!!
お客様と土地探しのポイントの打合せをしていて電話に出れなかっただけです!
次回
土地探しのポイント編