世の中、スマホで買い物ができる時代になってますます紙から電子と成ってきている中
製本スクールは下火かと思っていたら案外盛況らしい、趣味で上製本をやりたいと言う
素人の方が多いと見受けられる失われた20年とかなんとか言っても日本は豊かな国に
間違いなさそうだ、文化の香り、知的情緒を求める感覚なのだろう、製本組合の一員
として素直にうれしい、伝票屋のおやじの私は少し上製本の本筋から離れている分野の
製本なのでプロとは言い難いが多少の製本知識はある、そこで野次馬根性をだしてみた。
職人仕事ではやはり道具が大切だがWEBで見る限り日本には成程と言えるほどの
道具が見当たらない 昭和の舶来崇拝ではないがその点ドイツには標題の写真に
挙げたような結構本格的?な道具が存在する、これなら多少不器用若しくは不慣れな
人でもそこそこの物が作れるのではと感嘆しきりだ。
書籍の製本形式にも種類が色々あって一概な評価はできないと思うがやはりヨーロッパ
には歴史が有ってこんな道具の発達も有ったのだろう、ただ残念なのは昨今の商業ベース
には乗らないかして写真の製品はもうメーカーでの生産はされて無いようだ。
日本発のホットメルト(糊)による簡易な製本が広まってしまって味気なくなった今だから
こそ中古でも探して写真の道具を手に入れてみたいと思う野次馬になってしまった。