番組収録中の事故がテレビからなくならない
――。
同じ過ちが繰り返される背景にはそれなりの理由が
あるという。
問題となっているフジテレビのバラエティー
「オレワンSP」。
収録中に
我が家の杉山裕之が左肩関節を脱臼骨折、
陣内智則が肋骨にヒビ、さらに
ハイキングウォーキングの松田洋昌が左肋骨骨折――。
1本の番組から3人も負傷者が出る異常事態。
フジは今月22日に予定していた放送を中止し、
お詫びのコメントを発表したが、当然のことだ。
「オレワン」は安全対策が甘すぎた。
「テレビ局は通常、収録時に体育大学の学生などを使って
競技のシミュレーションを行う。
『オレワン』も一応やったそうですが、
体育大生がうまくできたとしてもオジサンの陣内や杉山
にできるとは限らない。
なのに、数字が取れそうな場合、シミュレーションの
結果難しそうという意見が出ても、
ディレクターがGOサインを出してしまうことがある。
今回もそのケースかもしれません」
(制作会社関係者)
同じ人物が同じミスを繰り返すこともある。
「オレワン」みたいなアトラクションの要素を取り入れ、
人気を博した番組といえばTBSの「筋肉番付」。
しかし同番組は参加者が頚椎損傷という大事故が発生し、
02年に打ち切りになった。
その後、フジの「海筋肉王~バイキング~」では05年
に出演者が左足首を骨折して問題に。
さらに07年はブラックマヨネーズの小杉竜一を含む
5人が「新SASUKE」(TBS)で重軽傷を負った。
実はこれらの番組はすべて同じプロデューサーが
関わっていた。
そして、今回はいずれもお笑い芸人が犠牲者だが、
タレント側にも断れない事情がある。
芸能評論家の金沢誠氏が言う。
「芸人は最近のお笑い番組の急減に危機感を募らせている。
だから、制作サイドが多少無理な要求をしても体を張って
応えてしまうのでしょう。
ケガをしても被害を訴えにくいのもそのためだと思います」
局側、プロデューサー、タレントそれぞれが抱える
問題が解消しない限り収録事故は続く。
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