「本当の失業者、ホームレスは政府発表の何倍もいる」
政府は景気に明るさを強調するが、その裏では恐ろしい勢いで
雇用悪化が深刻化している。
4月の完全失業率は5.0%。有効求人倍率は0.46倍。
さて、この数字にはカラクリがある。
2人に1人しか職がないのである。
本来であれば、もっと失業率が上がってしかるべきだ。
「それなのに、5%にとどまっているのは、完全失業率の定義が
諸外国とは大きく違うからです。
日本の場合は、調査期間中に週に1回でも働けば、失業者にな
らないし、何よりも働く意思があって求職活動をしたかが問われる。
職探しをあきらめた人はカウントされないのです。
そのうえ、専業主婦や学生は休職者に入れられ、働く意思があっ
ても完全失業者には入らない。
週に1回の日雇い労働で暮らしている人は完全失業者に入らない
し、ご主人の収入が減ったので職探しをしている主婦も完全失業者
からははじかれてしまう。
ここが欧米と大きく違うところなのです」
(労働問題を問い続けている作家の雨宮処凛さん)
欧米の失業率は10%前後。
5%の日本はマシかといえば、とんでもないし、そんな日本でも
25歳未満の失業率はなんと9.6%だ。
欧米だったら、何倍にもなる。
若者の雇用環境は崩壊していると言ってもいいくらいだ。
●日本だけが甘いカウント方法
「ホームレスの数字も日本の算出方法は欧米に比べて甘すぎます。
内閣府は1万6000人としていますが、本当は何百倍もいますよ。
海外では住むところがなく、友達、親戚の家を転々としている人も
ホームレスになる。
フランスでは18歳を過ぎても親元にいる若者はホームレスです。
家がなく、しょうがなく工場の寮や飯場に住んでいる労働者もホーム
レスにカウントされる。
日本とは大きく違うのです」(雨宮氏=前出)
雇用の悪化はこれからが本番とみられる。
生き残りのために企業の生産調整、在庫調整、リストラはますます
加速化するからだ。
欧米では失業率が10%を超えると、社会不安の懸念が出てくる。
日本も状況はまったく一緒だと認識したほうがいい。
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