生まれてきて本当に良かった!! | 人生って楽しい!ラクラク健康で豊かで幸せになる方法

人生って楽しい!ラクラク健康で豊かで幸せになる方法

思考は現実化する!孤独・病気・借金・赤字などで悩んでいる方、健康で豊かで幸せな人生を送るために大切なのは考え方と姿勢です。喘息アレルギーパニック障害でも克服でき、誰でも自分で幸せになる方法を教えます。

無限の可能性を引き出す!


豊かさ創造コンサルタントの藤中秀樹です。


今回も、具体的に私が実践や体験を通して変化してきたことなどを

「佐野裕介」という主人公の物語(フィクション)を通して感じていただければ幸いです。

1月31日号に続き今回は22話目になりますが、

今日はいよいよ、その最終回です!


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藤中さんとの再会をきっかけに、僕は、潜在意識を癒すヒーリングセッションを
続けてみることにした。

藤中さんは、僕の表情や態度をよく見ているらしく、不安げな顔や、
腑に落ちない様子を見てとると、何か言わなくてもすぐ、フォローしてくれる。
細かい気配りのおかげで、僕は、楽しく安心してセッションを受けられている。

セッションを重ねて行くうち、潜在意識にはいろんな信念や思いこみがあって、
それらが僕の考え方や行動を無意識にコントロールしていることが、
よくわかってきた。

僕は、「人から好かれるのは、明るく元気で素直な人」だと思っていた。
当然、みんなも、社会もそうだって信じてきた。
でも違った。
これは、僕が勝手に「そういうものだ」と決めつけた信念だったんだ。

人から高く評価されないと幸せになれない、という信念もそう。
誰も僕を必要としていない、という信念もそう。
僕はずっと一人ぼっちだ、という信念もそう。

こうして一つ一つ、潜在意識で信じていることをチェックし、
もう必要がないと思えたものを書き換えていく。
自分について、仕事について、ルールについて、お金について、
恋愛について、幸せについて、いろんなテーマを扱いながら、
自分が固く信じていたものを解放していく感覚は、次第に快感になっていった。

セッションを受けている最中は、ただ穏やかで落ち着いた気分になるだけで、
何かが変わっているという自覚はない。
ただ、日常生活に戻ると、確実に自分が変わっていることがわかる。


会社で評価され、出世をすることだけが幸せじゃない、と思ったら、
とても自由になれた気がした。人から評価される仕事じゃなく、
自分が楽しめて、人にも喜んでもらえる仕事がしたくなった。

ふと周りを見渡したら、僕は全然一人じゃないことに気づいた。
「明るく元気で、素直な佐野君」じゃなくても、両親や弟、友人、先輩、
上司、みんなが僕を受け入れてくれていると思えるようになった。

体調が悪いときや気分がすぐれないときは、
無理せず、沈んだ顔のままでいることが増えた。
あるがままの自分でいい。そう思ったら、生きるのが楽になった。

人に好かれたいと考え、人の顔色ばかりみている自分が嫌だったけれど、
それは、同時に自分の長所でもあると思えるようになった。
僕はそれだけ人が好きで、人の気持ちを慮り、思いやれる優しさを
もっているんだ。

いつか藤中さんが褒めてくれたことを、自分でもそう感じられている。
自分のことをそんなふうに思えることが嬉しかった。

3週間に一度のセッションを続けるうち、僕の気持ちは、
どんどん軽く、前向きになっていった。


僕は、本当はすごい人間だ。いつか世界を救う人間になる。
前はそんなふうに考えている自分が傲慢に思えて、とても嫌だった。
でも今は、もしかしたら、本当にそうなれるかもしれないと感じ始めている。

今なら何でもできる気がする。無限の可能性が広がっている気がする。
僕は、朝、目を覚ますのがとても楽しみになった。


セッションルームから街を見下ろすと、落ち葉が木枯らしに舞っている。
もうすぐ、色とりどりのイルミネーションが、街を華やかに飾るだろう。

「藤中さん。僕、久しぶりに美穂と連絡を取ってみようと思うんです。
 会わなくなってから、半年近く経ってしまったけれど、
 もう一度向き合ってみたくて。」

「そうですか。佐野君なら大丈夫ですよ。
 何があっても、幸せでいられると思います。」

「はい・・・僕も、なんかそう思うんです。
 うまくいってもいかなくても、いい気分でいられるんじゃないかって。
 だったら、自分の思うように行動しようって思うんです。」

藤中さんは、穏やかに笑っている。

「藤中さん・・・あの・・・
 僕、こんなふうに、毎日を楽しく過ごせるなんて思ってもいなかったです。
 本当に人は変われるんですね。
 僕、生まれてきて本当によかったです。」

僕の言葉を聞いて、藤中さんは、今まで見たことがないくらい
顔をくしゃくしゃにして笑った。


<終>