保健室の先生は好きじゃない
まるで私の全てを見透かそうとするような目をして
「藤吉さん、どうしたの?」
なんて聞いてくる
私の高校では、月に一回、精神衛生上の問題を抱えていないか、簡単なアンケートが行われる
最近の子は溜め込みがちだから、その子たちを守るために大人はいるんだ
とか何とか言っていた
こんな心理テストみたいな質問で何がわかるんだ
なんて思いながらアンケートを受けたら、私に何らかの問題があったらしく、保健室の先生に呼び出されたのだ
そういうの、ほんとめんどい
素直に言うなら、この言葉以外あり得ない
しかし、そんな事を言うと、さらに面倒な質問が返ってくる
だから私は、出来るだけ、面倒な質問がされそうな分岐を避けた
相当やばい結果が出ていたのだろう
結局、私の努力は虚しく貴重な放課後の時間は奪われ、ようやく解放された時には外が真っ暗だった
その日を境に、私は定期的に保健室の先生に呼び出されるようになった
困った子を助ける私はとても誇らしい大人だ
と、自分が満足したいだけのくせに
「藤吉さん、何か辛い事があるなら、先生に話してね」なんて、心配する単語を羅列して
私が黙り込むものだから、担任も「あの先生はとても良い人だから。藤吉の辛いことにもちゃんと向き合ってくれるよ」と言って、保健室の先生の自己満のために手を貸し始めた
学校に行かない理由がなかったから、毎日登校していた私も、こんなに詰められたら嫌になって、休んだり、サボるようになった
私には、特別仲良い子もいないから、誰にも心配されず、誰にもバレずに堂々とサボれる
私のお気に入りの体育館裏で今日も授業をサボる
私が何度も没入した流浪の月を今日も読む
この主人公の女の子のように、私ものびのびと過ごしたい
何度も思った私の小さな欲望を抱きながら、授業を受けるには勿体無いほど、暖かい日差しが降り注ぐ金曜日の午後を、じめじめとした体育館の陰で過ごす
Fin…
気がついたら、最後の投稿からかなり時間が経ってしまいました
駄作ですが…