小説になります

櫻坂というより、欅坂っぽさを感じるかもしれません…
























カキカキ…









私の周りのヒトたちは、一心不乱に鉛筆を動かし、模試を受けている



















このヒトたちは、どこに向かっているのだろう?何が欲しいのだろう?誰のためなんだろう?
















「ご入学おめでとうございます。我が校では…」











昔から、勉強は嫌いじゃなかった

寧ろ、自分の知らない知識がたくさん書かれている教科書や本が大好きで、中学校では毎日、放課後に図書室に行って勉強したり、本を読んだりと、勉強に明け暮れていた







中学3年生

「森田さんの成績なら、この高校が良いですよ。」

特に行きたい高校もなかった私は、担任の先生が言ってた高校を受験することにした



1年生からこつこつ勉強していた甲斐もあってか、見事、高校に合格した
















県内屈指の進学校ということもあり、周りの人たちもみんな優しくて、この高校に入れて良かったな、なんて思っていたくらいには、入学した当初、ワクワクした気持ちでいっぱいだった





やっぱり、進学校ともなると、授業の内容も難しく、最初は苦戦したが、それでも、勉強が好きだった私は必死でついていった














そんな私には、ひとつだけ、どうしても納得できないことがあった














「みんなは優秀だから、こんな問題も簡単に解けるよね?」

「今回のテストは簡単だったよね?優秀なみんなだから、次回のテスト少し難しくしますね」

「みんなは優秀だから、この難関大学の過去問を教材にして授業します」













みんな、優秀?

確かに、私の周りの子たちは優秀だ

中学生の時点で英検二級持ってたり、どんなに難しい計算でも暗算で解く子がいたり、

みんな何か秀でた面を持っていて、自信に満ち溢れていて、キラキラしていた

それに比べて、私は何も持っていない

高校受験の時の話になっても、

「特に勉強してなかったわ」

「本当は県で1番の高校行けって、親とか先生に言われてたんだけどね」

私は必死で勉強したのに














自分よりも遥か上にいる存在

すぐに「みんな」という身勝手な言葉を使って

私を奈落へと突き落とす先生
















私なんて、何もできないのに…

幾度と私にプレッシャーをかけてくる存在が嫌だった













逃げ出したかった

学校なんて行かないで、自分のやりたい勉強だけやれば良い。そう、思い込みたかった

しかし、自分の真面目な性格が災いとなって、学校をサボることも、テストや課題で力を抜くことを出来なかった

















そんな2年間を過ごしてきて、私は受験生となった

私はどうしても学びたい学問があって、研究熱心で、学問を愛する先生が集まっているという大学を志望した

決して、難関校とは言えないだろう

それでも、私が好きな学問を、私以上の熱を持っている先生の下で勉強したかった




私は、本気でその大学に行きたい

その気持ちを持って、進路希望調査に書いた










「もっと上の大学受けたら?」















担任に提出した時、言われた台詞はこれだけだった














私は偏差値で選んだんじゃない

オープンキャンパスにも行って、先生と話して、楽しそうに語る姿が眩しくて、ここで勉強したい

社会人になる前の、私が学問に全力投球できる最後のチャンスをここで過ごしたい

そう思って選んだのに














数字しか見えない大人たちが、私の思いなんか見えないかのように、もっと上を目指せと言う



















私は、ただ大人の言う「頭の良い人間」でいれば良いの?
























6月

周りも受験モードになって来て、朝から晩まで参考書を開くヒトや、授業中に内職するヒトも増えた






休み時間

「ねえ?この大学、この学科が穴場なんだって」

「まじ?私も受けようかな」

「ここ、1教科受験らしいよ」

「楽勝じゃん」

「GMARCHより下は無理だわ、絶対行かねえ」





クラスのヒトたちの会話が聞こえてくる

有名大学ならそれで良いの?学びたい人が大学に行くんじゃないの?世の中には、大学に行きたくても行けない人もいるんだよ?

ただ、勉強ができるから、なんとなく進学する

そんなヒトたちが嫌いだ
















11月

受験が近づけば近づくほど、周りの声も大きくなる

この間の模試で満点取っただとか、あの大学のボーダー乗ったわとか

そんな自慢話が嫌で、私は学校を休むようになった



今まで真面目に学校に行っていたから、全部休んでも、卒業できる














定期考査が近くなり、流石に学校に行かないとと思い、久しぶりに学校に行った

学校に来ているヒトはまばらで、みんな受験勉強のために休んでいるようだった






SHRの最後、

「森田、朝のSHR終わったら来て」

そう担任に言われた












「一応言っておくけど、休んだところで合否は変わらないからね?」



まただ、別に受験勉強のために休んでいた訳じゃない





「はい…」






真面目で大人に反抗できない私は、そう答えるしかなかった













その日、学校で1日を過ごしても、何も楽しくなかった

結局、クラスのヒトの会話の内容は全く変わってなくて、

受験のためにしか勉強できないヒトが私の周りにいるだけだった






















何のために学ぶのか?なぜ生きるのか?なぜその大学に行きたいのか?





















Fin

あんまりひかるちゃん要素ないですね…

主人公を誰にしようかなと考えている時に、車間距離のMVが流れて来たので、ひかるちゃん主人公にしてみました




最近、Fラン大学という言葉が世間に浸透し始めて来ているように、学歴というものがさらに重要視されているのかなと感じることがあります



義務教育でもないのに、どうして大学に行くことが当たり前みたいな風潮になって来ているのか、疑問なんですよね

そうさせているのは、日本の学歴社会なのでしょうけど…




自分が本当にしたいことが出来る道を歩んでいきたいものです




今回の小説は昔の記憶を掘り起こしながら書いたものです

こんな稚拙な文章を読んでいただきありがとうございました










それでは、またいつか…