記事で回想した子が痩せ姫だった期間も、
秋から翌春にかけての数ヶ月でした。
手足の露出が減る時期だったことも、
そこまで騒がれなかった理由かもしれません。
皇室の偉大さといえば、
英国王室のダイアナ妃との対比も考えてしまいますが、
あちらはもともと一般人ですし。
組織、ひいては血による加護のようなものが違う、
ということなのかなと思ったりもします。
「狭き門」・・・おっしゃる通りですし、
おかげで、ジッドについて少し考えることができました。
あの小説のヒロインも神の国を夢見て、
拒食から死に突き進むわけですが、ジッド自身、
病こそが個性であり、健康は凡庸でしかない、
と主張しています。
制限型の拒食を長く続けられるタイプの痩せ姫は、
個性どころか、自己同一化にまで到達していて、
僕にとっても畏敬すべき存在です。