「五輪かけた演技直前のトイレで生理が…」 食べる事は悪と刷り込まれ、体重にも月経にも無知だった過去――フィギュア・村上佳菜子「女性アスリートと体重管理」
2024.03.02 THE ANSWER編集部

 

村上佳菜子が食事と体型などをめぐる葛藤について、

語った記事だ。

その一部を引用してみる。

 

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体重が30キロにも満たない小学生の頃から、先輩たちに「軽くていいな」と言われ、「体重は軽い方がいい」と刷り込まれた。当時はその理由などよく分からずに。母の教えは「食事は最後のひと口を必ず残しなさい」。そのひと口で太るから、と。食べるという行為に、自然と“隠れる”意識がついた。

「練習場の下にケンタッキーがあったから、帰りにこっそりチキンを買ったり、(店舗が)マクドナルドになったらポテトを買ったり。自転車で10分の距離なのに買った物を食べながら20分かけて。アイスの時もありました(笑)。外食に行っても、母は『量は頼んでいいけど、全部ひと口ずつにしなさい』と。残した物は母が全部食べる。お米もなるべく食べたらダメ。すごくストレスで。母も無意識に私を見ているし、私も見られていないのに視線を感じるようになっていったんです」

 朝から晩まで練習をこなし、食事は移動の合間。「最後のひと口を残しなさい」は絶対で、できるだけ食べて、残った物を薄く伸ばして多く見せる術を身につけた。いつも空腹。育ち盛りの小学生の頃に「満腹」を知ることは、ほとんどなかった。すべてを競技に捧げた。
 

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フィギュアスケートの女子シングルで、

一流を目指すということが、いかに大変か、

ということがよくわかる。

 

そして、引退後、太った時期もあったのに、

そこから体型を戻した彼女。

それも幼い頃から、節制が当たり前という日々を、

生き抜いてきたからこそでは、と感じた。