一昨日、ツイートしたチェリー・ブーンのエピソード。

具体的に紹介してみる。

 

チェリーは米国のタレントで、今から40年前、

少女期の痩せ姫体験を本に書き、注目された。

そのなかの一節だ。

 

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ある晩、両親の寝室にオヤスミを言いに行くと、

両親がテレビを見ていたので、

私も母のベッドに入って一緒に見始めました。
そのうち、眠ってしまい、ふと目覚めると、

ママが泣いているのです。

 

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チェリーは「大統領が暗殺されたのかしら」

などと思いをめぐらすが、そういうことではなかった。

 

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「チェリーったら、こんな体になって……」
私の体は、パジャマの上からも異様に見えたのでしょう。
いぶかったママが、

眠っている私のパジャマを開いてみて、

愕然としたようでした。
「肋骨が一本一本数えられるわ。

肩の肉もなくなって……」
ママの後ろから、パパが深刻な顔でのぞきこんでいます。

 

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なお、この本は今、手元にないので、

別の本(「神経性食欲不振症」栄大選書)から引用した。

 

これは一般向けの医学書で、そのなかに、

痩せ姫がなかなか病院を受診しないことが書かれている。

その原因のひとつに「洋服によるカムフラージュ」

というものがあり、その一例として、

チェリーの話が出てくるわけだ。

 

そして、このような解説がつけられている。

「つまり洋服の上から見て異常にやせたと感じたとき、

実際の肉体のやせ具合は

想像を超えたひどいものであることを

知っておかなければならない」

 

チェリーの親も、パジャマの下の肉体を見て、

そのやせ具合に驚いた。

一方、太らされたくない痩せ姫にとっても、

これは参考にできることかもしれない。