小出義雄が亡くなった。

享年80。

 

世に出た(というか、知られるようになった)のは、

遅かったものの、あれだけの実績を残し、

魅力的な異性たちの人生に関わり、

前月まで現役の指導者でいられたうえ、

好きな酒、タバコもある程度の年齢まで嗜めたようで、

幸福な大往生だった気がする。

 

さて、4月28日発売の自著「平成の死 追悼は生きる糧」は、

平成のあいだに起きた死について、

知ること思うところを綴ったもの。

そのなかで「ギリギリまで働く幸せ」というフレーズを使った。

野際陽子や梨元勝、、ジャイアント馬場、デビッド・ボウイ、

樹木希林といった人々の最期をたとえたものだ。

 

この「働く」というのはなにも、金銭を稼ぐという意味だけではなく、

自分のやりたいことをやる、という意味をそこに持たせたい。

「ギリギリ」がいつ訪れるかもわからないけど、

その瞬間まで、やりたいことをやっていられたらいいなと。

 

小出義雄は僕にとって、羨望の対象でもあり、

追悼と自著の告知も兼ねて、記事にさせていただいた。

冥福を祈る。