モーターで撮影動作をコントロールすれば操作性さえ良ければ万能か?と言うとそうでもない。
モーターや機構分の重量増はしょうがないとして万能ではない理由に人物など予測できない動きに対する臨機応変と言う操作が今のところ発想としてない。
あくまでもプログラムされたリハーサル通りの動きでしか動作しないのだ。
ここにプラスアルファで動作補正機能があると強力になる。
もうひとつ、決定的な問題点がある。動作音がけっこううるさいので同録には向かない。
アフレコ前提のものならいいが同録が必要な場面は多い。
実はモーションコントロールに限らずリモートヘッドや電動ズーム、オートフォーカスなどでも少なからず動作音が発生している。
手動の特機が主流なのはこのような理由も大きいのかもしれない。
フィルムムービーカメラでも撮影時けっこうな動作音が出ている。
同録の時はサイレントカメラを指定して使っていたようだ。
ビデオカメラになってほぼ動作音はなくなったがテープからメモリーになって完全な無音になった。
モーターの動作音は消音設計をしっかりすれば実用範囲に抑えることは可能だと思う。
ステッピングモーターが動作するとき「チュイーーーン」といったかん高い音が連続的に発生する。
いずれにしても国内で手に入る汎用モーションコントロールシステムと言うものが見当たらないのでなんとも…