とこさんのブログ。
中沢新一さんの『アースダイバー神社編』〜海民系神社〜対馬神道。
その内容がとても面白い。
縄文層の上に堆積する弥生中層は、
対馬から始まった。
対馬は倭人の精髄に辿り着ける場所。
対馬と言えば和多都美神社。
磯良恵比須で取り上げた。
で、キーワードが凄い。
海洋民族・倭人
禁忌な森「おそろしどころ」
太陽神によって孕む女神
スーパーボーイ誕生
天童
イソラ
海神のファミリー(トヨタマヒメとイソラ)
秘数「3」
赤米の祭祀
蛇
皇室の祖神アマテラスは女神だが、
倭人の神道では『太陽神は男神』なのだそうだ。
一体、どこで男神から女神へ性転換したのか。
古層の神道 → 新層の神道へ。
この移り変わりの時点である重大な変化が起きたと。
海の女神が渚で海童を産み落とす。
古い倭人神話(海童イソラをめぐる神話)が変形を加えられて、
天皇の王権起源神話(山幸彦の物語)へと生まれ変わったと言うのだ。
つまり天皇家の起源にまつわる物語のベースは磯良神話にあると!
対馬の和多都美神社において、
磯良の母神は豊玉姫なのである。
しかし記紀神話において豊玉姫と山幸彦の子は『鸕鷀草葺不合尊』である。
産む母である豊玉姫。
育てる母である玉依姫。
2人は姉妹として描かれているが、実は1人の女神の2つの顔をあらわしていると。
そして面白いのは、
太陽神の精光を受けて孕み、日子を産むこと。
日子を育てるのは『産む女神の分身』たる処女の女神。
その名を日女(ヒルメ)という。
天皇家の祖神アマテラス。
これは女神であり、またの名を大日靈貴(おおひるめむち)という。
大日靈貴はヒルメの中でも最高峰のお方。
これって何氣に凄いことを暴露してる。
天皇家の祖神は『日子を育てた大日靈貴』の子孫だということ。
大日靈貴は誰かというと──
産む女神トヨタマヒメに対しての、育てる女神タマヨリヒメなわけで。
大日靈貴 = 玉依姫 = 天皇家の祖神
という図式が見えて来るのだ。
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ここからは
わたしの妄想&考察。
対馬の禁足地だった『オソロシドコロ』について。
クリップストア『禁足地オソロシドコロ』
この動画では
対馬の禁足地オソロシドコロを訪ねてる。
対馬には3つの禁足地があり、そのうち2つは禁を解かれているそうな。
で、エンドロールにこんなことが書いてあった。
対馬で『天道』という名の超能力者が生まれた。
母は虚船(うつろふね)に乗って漂着した高貴な生まれの人で、
太陽に感精し子(天道)を生んだと。
これは『太陽神の精光を受けて孕み日子を産む』話とまるで同じだ。
こういう話は他にもある。
新羅の女が日の光を受けて懐妊し、赤玉を産み落とした。
やがて赤玉は天之日矛の手に渡ると『美女』になったという。
これを阿加流比売神という。
阿加流比売神は天之日矛から逃れて難波に行き、比売碁曾(ひめこそ)神社に祀られた。
おそらく阿加流比売神も日子なんだろう。
女性が太陽の光を浴び、
その力で妊娠してしまうという不思議な物語は世界中にある。
それを『日光感精神話』という。
日光感精神話はこちら。↑
女性が太陽の光を浴び、その力で妊娠する。
この話を読んで、
何となくだけどレオナルド・ダ・ヴィンチの『巌窟の聖母』が浮かんだ。
暗い洞窟の中で『日子』が産まれる。
この絵は暗い。
太陽の光なんてどこにもない。
でも実はこの絵は『日光感精神話』を表わしているんじゃないかって。
猿田彦が暗い洞窟の中で生まれたように、
イエスも暗い洞窟の中で生まれたのかも知れない。
暗い洞窟。
そこに差し込む強烈な太陽光線。
そんなイメージ。
ちなみに対馬の禁足地オソロシドコロは『天道の墓』と伝えられている。
対馬の和多都美神社には『磯良の墓』と伝えられる『磯良恵比須』があるが、
もしかしたら磯良の母である豊玉姫も、
太陽の精光を受けて孕み、日子である磯良を生んだのかも知れない。
どうやら対馬には天皇家の秘密が眠っているらしい。
とこさんの記事を読んで強くそれを確信した。
とこさん。リブログさせて頂きました。ありがとうございました。