laura makabresku
ほんとここ最近、
『白くま』ってアイスをよく食べてる。
昔からあるやつだけど、よくよく考えたらさ、
これを作ってる丸永製菓は福岡県久留米市にあるんだよね。
そう。福岡県といえば志賀島。
まんま安曇族のホームじゃん。
で、さらにいえば、
三島由紀夫の『英霊の聲』の一節──
唐突にね。
なんの前触れもなく耳鳴りがして、この本がえらく氣になってページをめくったら、
こんな一文が目に飛び込んで来た。
もしすぎし世が架空であり、
今の世が現実であるならば、
死したる者のため、
何ゆえ陛下ただ御一人は、辛く苦しき架空を護らせ玉わざりしか。
書け。
と訴えて来たのは、あの人たち。
安曇族。
三島の『英霊の聲』ならぬ『安曇族の聲』ってこと?
わりかしお茶目なのね。
で、その安曇の訴えの翌日に見たlaura makabreskuの作品は、海辺を歩く白くま。
白くまの上には灯火を掲げた女の子。
彼女の見つめる先には夜の海が広がってる。
海こそ彼ら『安曇族』のホーム。
うん。こういうの、連想ゲームみたいでわりと好きよ。
これ ↑
即死級のサイン。
買ってはいないけど、この本を見つけたときはビビった。
なに?この意味深なタイトルは。
モロじゃない?
一度、突破口が開けると、
あとからあとから『これでもか』って出て来る。
安曇野。
大王わさび農場。
そこにいるのは、
魏石鬼八面大王とそのファミリー。
向かって左から八面大王、息子の真国(まくに)、妻の紅葉鬼神(もみじきじん)。
も、もみじ?🍁
え。紅葉鬼神って鬼女紅葉のこと?
紅葉のことは、りまりまさんのブログで知った。
鬼女紅葉。
彼女は会津出身だと。
しかも会津での名前は呉葉(呉羽)、って。
これ ↑ りまりまさんのブログ。
読んでみて。
『新形三十六怪撰 平惟茂戸隠山に悪鬼を退治す図』月岡芳年 国立国会図書館より
驚くのを通り越した。
鬼女紅葉は『八面大王の妻』──
しかも会津出身〜
興奮してる。
点と点がつながるよ。
八面大王は安曇族の首領。
安曇族は九州の『磐井の反乱』で敗れて、
北九州〜糸魚川を通って信濃国に逃げて来た。
で、この地の支配者となった。
だから信濃国には『安曇郡』がある。
ところが、この話には続きがあって。
信濃国に入って来た仁科氏が『坂上田村麻呂』の力を借りて安曇族を滅ぼした。
さらに仁科氏は、安曇族を抹殺するために『八面大王』の物語を作り上げた。
キーワード。
安曇族、信濃国、八面大王、鬼女紅葉。
この際、坂上田村麻呂は置いとく。(ややこしくなるから)
前回の記事にも書いたけど、安曇族はあきらかに皇統なんだよね。
それは『日本』と名のる以前の『倭国』の王族。
で、九州の磐井の反乱で敗れて。
以降、皇統から転落して日本各地に散っていった。
その1つが信濃国。
そして──
氣になるのは八面大王の妻、鬼女紅葉。
彼女は奥会津で生まれて、もとの名前は『呉葉』だった。
で、母の菊世はこんな言葉を口にしてる。
今はうらぶれた身ではありますが、
わが一族はかつて都で永く位の高い役人でありました。
つまり──
これって、もと皇統の安曇族とも通ずるものがあるのね。
鬼女紅葉の一族は今はうらぶれてはいるものの、もとは都にいた高貴な家柄。
だからかな?
八面大王と鬼女紅葉。
同じ境遇のもの同士、惹かれ合うものがあったのかも知れない。
2人とも『鬼』のレッテルを貼られたとはいえ貴種なんだと思う。
ああ……そうか。
鬼は貴。
鬼女は貴女。
何だか、せつないね。
安曇族の聲。
少しは汲み取れたかな?
まさか鬼女紅葉が出て来るとは思わなかったけど。
鬼女紅葉は──
いや貴女呉葉は、安曇の王族と結ばれていた。
それが分かっただけでも、なんかうれしい。
つづく。