ほんとは明日からブログ再開なんだけれど、

この動画を見たら記事を書きたくなったので、今日は短めに。

久しぶりのTOLAND VLOGさんの動画。

ゲストはハワイの先住民であるラナキラさん。

彼のお話はこんな感じ。

 

 

海底から見ると世界で一番高い、

ハワイ諸島のマウナケア(ハワイ語ではマウナ・アワケア)という山がある。

この山はハワイアンにとっての聖山。

その聖山の山頂に、超巨大天文台が作られることになった。

建設計画は徐々に進められていて、最初は小さな天文台を作ったという。

それがついに超巨大天文台を作るとなった時に、ラナキラさんたちは立ち上がった。

心が張り裂けそうになったからだ。

聖山マウナ・アワケアは大地の女神パパハナウモクと天の神ワケアとの子供。

日本で言えば富士山みたいに大切なお山。

まぁ、日本の場合、富士山に人が登り過ぎだと思うけれど。

あんなに霊峰を汚して良いのだろうか?

登山料を取るとか、予約制にするとか、それ以前に。

ラナキラさんのお話を聞いてつくづく「富士山怒ってないかな?」と。

話を戻すと──

ラナキラさんたちは山に登り、建設関係者たちと対峙した。

ただしデモとか暴力に訴えるとかではなく、その手段は祈り。

暴力ではなく真摯な言葉で。

そして歌なんだよね。

その時の様子が動画に上がっていたので貼っておくね。

 

 

 

 

 

 

ネイティブハワイアンのほとんどは、ハワイにいない。

海外に移住してしまったそうだ。

ほぼ追い出されてしまった、とラナキラさんは言う。

残っているのは15%ほど。

20万人くらいなんだって。

日本人はハワイに遊びに行くけれどハワイアンはほとんどいないことを知ってる?

アメリカに占領され、王家を廃絶させられ、ハワイから追い出される。

そういう現地の人の不条理に日本人は気づいていない。

日本もアメリカとの戦争に負けたけれど、

天皇家は存続し、日本語もそのままあるけれど──

よく見ると不条理なことで溢れてる。

リニアモーターカーによる山の掘削および地下水の低下、

ソーラパネルによる山間部および地方の景観の侵害、

外国人による水源と土地の買い取り、

農業自給率の著しい低下とか、いろいろと深刻なことはあるのにね。

サスティナブルにしたって「そんなこたぁ日本人はとっくにやってる」ことで。

耳に心地よい言葉で眠らされているうちは「まだまだ」日本の夜明けは遠い。

ハワイでは年配の人たちの世代より若い世代の方が、

ハワイの伝統の存続に熱心なんだそうだ。

古い世代の人たちはアメリカからの教育でハワイ語すら喋ることを禁じられていた。

だから超巨大天文台の建設に反対したのも若い人たち。

古い世代の人たちは抵抗することすら忘れてしまっていた。

日本でもきっと同じようなことが起きている。

戦後教育でぬるくなってしまった世代と疑問を感じる若い世代との格差はある。

わたしたちは、わたしたちの国を、自然を、聖域を、わたしたちで守らないとね。

ラナキラさんのお話を聞いてそう思った。