犬神祓いで有名な
徳島県三好市にある賢見神社について、
かなりわかりやすい動画があったので紹介する。
賢見神社の神紋は、
2本の剣を交えた交い矛(かいほこ)である。
これは『島根の石ころ日和』のももじさんも書かれておられたが、
出雲の富家のかつての紋章と同じなのだ。
ももじさん。
リブログさせて頂きました。
ありがとうございます🧡
東出雲王家の末裔という富家の紋章『交い矛』は
平安時代になってから『交い大根』に変えさせられた、という。
しかしなぜ、徳島の賢見神社の神紋と、東出雲王家の紋章が同じなのか?
その疑問を上の動画が解決してくれた。
この↑ 動画を見て驚いた。
阿波と出雲王家には繋がりがあったのである。
徳島には阿波忌部というものがいるが、出雲にも忌部はいた。
これはわたしの個人的推測だけれど、
ひょっとしたら忌部のルーツは阿波ではなく出雲なのかも知れない。
東出雲王家と忌部との関係はわからないが、
もしかしたら東出雲王家の祭祀を出雲忌部が受け持っていたのではないか?
しかし忌部は藤原に敗れた。
あれは──
犬神は一種の呪詛だ。
藤原に退けられた忌部が『犬神』を使役したのだとしたら…
貶められた忌部。
東出雲王家も記紀神話により貶められ、忌部と同じ道を辿っている。
そういう視点から見ると
『犬神』が徳島(忌部のもう1つの拠点)と島根に分散している意味もわかる。
犬神は、
犬神持の家の納戸の箪笥、床の下、水甕の中に飼われているという。
これに憑かれると胸の痛み、足や手の痛みを訴え、
急に肩をゆすったり犬のように吠えたりすると言われる。
犬神持。
1922年島根県。
犬神持の家は皆残らず犬神を飼っていて、
酷い者になると親指の爪の両側に突起があるという。
もし犬神持が他人のものを欲しいと思えば、すぐにその持ち主に取り憑く。
犬神憑が出るとその家の者は酷く怒って叩いたり殴ったりする。
すると犬神は去るという。
犬神が憑くと腹痛を起こす。
家の者が気付いて欲しがっている物を与えると治る。
このように島根にも犬神持(いぬがみもち)はいた。
犬神というものの背後には、
忌部と東出雲王家の悲しい物語が潜んでいるのかも知れない。