三千年に一度実る桃の実というのは、無花果のことである。桃のことではない。

優曇華の花咲く春というのも同じ意味である。

優曇華はインド語であつて、無花果のことである。

大本神諭の煎豆にも花が咲というのと同じ意味であって、

希有の出来事の謂いである。

 

 

三千年に初めて実る桃というのは、艮の金神様のことである。

しかしてその教を聞いたものは天国に入ることを得るのである。

桃の実の味、すなわち神の道である。

 

 

黄泉比良坂の坂の上において、

黄泉軍を待ち討ちたまいしイザナギ命の三個の桃の実は、

すなわち桃上彦命の三人の娘の活動を示されたるなり。

 

 

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これは出口王仁三郎の『水鏡』『玉鏡』『華燭の典』の一節。

三千年に一度実る桃の実というのは無花果(いちじく)のことと言いながら、

ただそれだけではないような気がする。

桃の実の味は神の道、

黄泉比良坂において黄泉軍を討った3個の桃の実。

そして三千年に一度実る桃の実というのは艮の金神のこと。

おそらく「桃」にはもっと深い意味があるのだろう。

 

 

 

 

陶彩画家の草場一壽さんは、

イワナガ姫のことを「桃華の姫」と呼んだ。

この動画にある言葉はちょっと感動的なので引用する。

 

 

春の河は天に接して流れ

咲くや桃花  実る桃果

ももとせのいのちのしるし

新しき風に誘われ  喜びの旋律(しらべ)は流れ

苦しみの中から微笑が生まれる

人の世がいま開かれる

春風に笑む人よ  桃華の姫よ

相対の世界は  みな幻

生も死も  この世もあの世も

巡り巡れるひとつの環

季節を厭わず  ときを計らず 案ずるな

在るという  ただ一点で いのちの花となれ

 

 

 

 

桃は邪気を祓い、

不老不死の仙果で、

オオカムヅミという神名もある。

奈良の纏向遺跡からは2000個の桃の種が出土している。

大本神諭に「三千年一度にひらく梅の花」という言葉があるけれど、

それとはまた別に出口王仁三郎は「三千年に一度実る桃の実」という言葉を残した。

梅の花が木花開耶姫のことなら、

桃の花は姉のイワナガ姫のこと。

 

 

モモの数霊は64。

キーワードは宇宙・元祖・約束・姫・合図・発展など。

64は数に代表される宇宙の原理をあらわす数字。

あなたは発展する運命にある。

その合図を示すのがこの数霊であり、

すでに約束した未来がこれから表されるという祝福のしるしでもあると。

数霊64のマントラは、

約束のとき

あらわれし宇宙の合図

いまここに

 

 

三千年に一度実る桃の実。

それは宇宙の合図──

今、約束のときが訪れようとしている?